不良中年 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
不意打ちを食らったような
レンタルで特に何の気なしに借りてみたら、トンデモナイ良作に出会ってしまった。
アニメにハマって6年、貪るように視聴して来たのだけれど何故知らなかったのだろう。
パッケージの裏書であらすじは分かっていたけど、冒頭から物語にぐんぐん引き込まれていきました。
キャラクターや作画もホンワカした感じの絵でどこか現実ではないおとぎばなしめいた雰囲気を感じます。
原作が漫画らしくこの映画はまだ途中経過らしいけど、続きが知りたくてたまらなくなる。
特に好きなのは、カイが夜の森でピアノを演奏しているシーン。月の明かりに照らされ輝く森の中で楽しそうにピアノを弾く様子はまるで妖精のよう。
カイのお母さんも魅力的な女性で街の人達からは蔑まれているみたいだけれど、子供に対する愛情は誰よりも美しく強い素敵な女性です。
ツッコミどころもややあって、物語の前提となる森のピアノは何年も森に放置され風雨に晒されてきたのに壊れずに音が出るのは何故なのか?
カイには弾けるけど他の人には音すら出ないのは何故?
特別仕様だから鍵盤が重たくチューンされているという事だから、修平が力いっぱい叩いた時には音が出て当然なはずなのに。
とは言えそんなことは些末な問題に過ぎないことで、大事なのはこの舞台セットを使って素晴らしい物語を魅せてくれたこと。
原作漫画は読んでいないので勝手に妄想を膨らませると、カイが阿字野先生に鍛えられ世界に羽ばたいた後、先生とお母さんが結ばれたら幸せだろうな。
2か月前に視聴して感想を書いていなかったので、NHKの「森のピアノ」放送開始記念として感想を書きました。