素振りをする素振り さんの感想・評価

4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

毎回映画を観ているような感覚

まず最初に、こんなに素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございますと声を大にして言いたいです。
誰が何と言おうと良い物は良いんです。制作陣の意気込みも充分肌で感じ取ることが出来ましたし、観る側に伝えたい想いも伝わる良作で、毎週楽しみにしていました。終わってしまって少し悲しいです。
暁佳奈さんの原作も買いましたし、今後も応援致します、DVDも勿論買います！（笑）

ストーリーは大体こんな感じ↓

時は北方戦役や西部戦争と呼称される資源争奪戦の戦時下。

海軍大佐の「ディートフリート・ブーゲンビリア」は艦を座礁させ、救命艇で仲間と共に辿り着いた先は地図にも記載されていない無人島だった。
そこには金髪碧眼超絶美少女が佇んでおり、欲情した兵士らは彼女を襲おうとするもことごとく返り討ちにされ、抹殺された。ディートフリート大佐は恐れを抱き逃亡しようとするが、彼女は何故かある一定の距離を保ったまま何処までも付いてきた。

・・・そんなこんなのすったもんだで彼女を連れて帰ることにする（笑）

ディートフリート大佐は彼女を恐れるあまり、弟である陸軍少佐「ギルベルト・ブーゲンビリア」へ、人間兵器として手渡す。
だが、「ギルベルト」だけは彼女を物や武器扱いをせず人として扱い、「ヴァイオレッド」と名付け、人として生きるために必要なものを少しづつ大切に養っていく。

だが、西部戦線が始まり、ヴァイオレッドが崇拝するギルベルト少佐は深手を負い、彼を守ろうとした彼女も両腕を失ってしまう。そしてアニメ版では少佐は戦死する。彼の最後の言葉は、「ヴァイオレッド、心から君を愛している」という言葉であった。

だが、ヴァイオレッドは「愛」という言葉の意味を理解できず、機械仕掛けの両腕を携え世界中を駆け回る「自動手記人形」と呼ばれる手紙の代筆屋となり、その言葉の意味を探し続け、心の鞘が少しずつ解きほぐれてゆく・・・みたいなカンジです。。。
・・・厳密にいうとちょっと違うんですけどまぁ大体そんな感じです（笑）

時代背景と機械仕掛けの手がおかしいとか、ヨーロッパ風の世界観なのに焼きそばってどうなの？・・・みたいなコメントも見かけましたが、私が思うには、ほとんどのアニメのカットで街路上空から見た交差点の巻き込み部が45度で直線で描いていたり、どうみても半径２ｍほどの巻き込み曲線で描いてあっておかしい、、、というか幹線道路の巻き込みなら最低でも半径10mで交角IA90度の場合の巻き込みも計算できないのかよ、CADで5秒で掛けるわだっせーと思うのと同じぐらいどうでもいいことだと思います。

そんなこと言ったしまったら、ノンフィクションでもない限りどんな物語も矛盾が出てきますよ。
ガンダムなんかどうするんですか、あんな長い間戦争して世界中の国が破綻して戦争どころの話じゃないですわｗ

問題は内容なのではないですか？少なくとも私には想いが伝わりましたよ。

アニメ版は少佐が戦死した設定は良い選択だったと思います。
原作で活き活きと描かれていたウィッチクラフトなる戦斧で戦闘するシーンが無くてちょっと残念な気がしましたが、考えてみればその方が自然ですよね。でも原作のあのシーンはワクワクしながら読んでました（笑）

最後に、超おススメ作品ですよ～☆

あ、そうそう、書き忘れw
OP曲とED曲のPVもストーリーが続いていて良くできているなぁと感心して観てました☆