ゴルトムント さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この作品の面白いところは、この主人公と魔物達との関係性にあります
極めるほど遊び尽くしたゲーム。最強と言えるくらい育て上げたゲームキャラ。ゲーム仲間と一緒に過ごした時間。作った思い出の数々。
例えどれ程思い入れのあるゲームでも、それがゲームである以上はいつかは終わる時が来る。
でも、、、もし、終わりが来なければ?もし、ゲームの世界の住人として、その最強キャラクターを演じ続ける事になったらどうなるんだろう?
そんな妄想を形にしてくれたのがこの作品です。
(ちょっとありがち?)
主人公は現実世界ではサラリーマンでしたが、ある時から、ゲームの世界の中で生きる事になります。ゲームの中での主人公は世界征服を目論む(?)魔王的存在です。自分の支配下にある魔物達に対して、主人(指導者)としての役割を果たそうと頑張ります。
そうです。この作品の面白いところは、この主人公と魔物達との関係性にあります。
主人公は、会社の経営者が部下に接するが如く、魔物達を褒めたり叱ったりしますが、失敗を単に叱るのではなく何故失敗したのか自分で考えさせ部下の成長を促したりと、指導者としての役割を果たそうとするのです。また、部下を失望させまいとして本音を隠し、建前で指導者らしく振る舞う事があります。
こういった主人公の考え方は現実世界でサラリーマンだった経験が活かされているからだろうと納得でき、素直に楽しむ事ができます。
キャラデザのクオリティはそこそこではありますが、それでも登場人物それぞれ個性的で魅力がありますので、見ていて楽しいです。
あと、嫌いな人がいるかも知れませんが、主人公が圧倒的強さを見せつけるところも結構好きです。
このレビューを書いている時点で2期まで終了していますが、3期も楽しみにしている自分がいます。