ホムンクルス さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:今観てる
13話が神回過ぎた
神回っていうと陳腐な表現ですが、言い難いくらい素晴らしかったです。
長くなるので初めに言っとくとロボットバトルアニメでなく
思春期の子どもたちの心模様を描いた群像劇です
まず物語ですが
あらすじは
高いエネルギー効率をもつ「マグマ燃料」の採掘によって地殻変動や環境破壊が進んだ世界。荒廃した地上で生き抜くため、人類は巨大移動要塞都市を建造し、その中で生活していたが、謎の巨大生物「叫竜」が出現し、平和を脅かしていた。これに対抗するため、天才科学者集団「APE」は「フランクス」という男女二人乗りの巨大兵器を開発。そのパイロット「パラサイト」とするためだけに名前ももたないコドモ達を育成していた。(ウィキペディア引用)
という感じですが、はっきり言ってあまり細かく気にしなくても楽しめます。笑笑
子どもたちが2人1組ででっかいロボットに乗って、迫り来る脅威を排除する。
この設定だけで言えば、エヴァンゲリオンや進撃の巨人とかをイメージしてもらえれば結構です。
ですが、これは初めに言った通りロボットバトルアニメではないと個人的には思ってます。
なぜかと言うとバトルシーンよりも圧倒的に子どもたちの心理描写のシーンが多いです。
そして、心理描写に注目して見すぎる故に次の話が始まったとき「あれ?今から何するの?」みたいな物語の中の世界情勢的なものの進捗は割と忘れてしまいますww
さらに今のところ特にカッコいい必殺技とか合体とかそう言うものは無いのです。
子どもたちの心理がそのバトル状況とリンクしていて、そのわだかまりが解けるように進むとバトルも円滑に進むみたいな感じです。
要するにキャラクターの魅力をどんどん描いていく感じで各話でそれぞれのキャラクター1人1人を掘り下げていく構成のバランスもよく考えられた作品だと思います。
そして、この物語の根には大人に対する子ども観
現代社会を風刺するテーマが隠されているいます。
例えば、今の世の中で高校で少し茶髪だったから、黒にしなさいとか。
地毛証明書を出せ。とか押し付けがありますよね?
物語の中でも子どもたちには名前が与えられずコードが3桁の数字で与えられています。
子どもたちには秘匿されることが多く
ただ大人のために「叫竜」を脅威を排除することに従事し自由がほとんどない。
そんな物語の状況に現代社会の若者(特に学生)が共感するところも多く
EDの「トリカゴ」の歌詞は現代社会の若者の大人に対する風刺した内容で
この物語の子どもたちも視聴者の学生と同じなんだよって具合に感情移入もしやすくなる素晴らしい楽曲です。
このようにEDまで物語を生かす細かいところまでよく作り込まれた作品です。
他にも色々なOSTや楽曲があり演出面でも見てる側の感情を揺さぶるシーンが多くとても良い作品です。