タック二階堂 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
下賤の出の少年は選ばれた指の持ち主だった。
詳細は公式でも。
水商売で生計を立てるシングルマザーの子として生まれた
カイ少年は、森に捨てられていたピアノを弾いて育った。
田舎の小学校に転校してきた修平少年は、4歳から
ピアノを習うエリート。
そして、音楽教師の阿字野はかつてプリンスと
言われた天才ピアニストだった。
そんな3人の出会いを描く初回。
過不足なく上手に舞台設定や人物紹介をして、
スッと世界観に入ることができました。
ピアノを弾くシーンは、プロピアニストのモーション
キャプチャーでCGを使って忠実に再現したそうです。
キャラデザはシンプルですが、背景や演出の
美しさが光ります。
完璧と言っていい初回の滑り出し。
今期の大本命に狂いはありませんでした。
もちろん継続視聴です。
======第11話視聴後、追記です。
おそらく分割2クール(この枠に7月から「つくもがみ貸します」
が入っているので)となりそうですが、カイたちが青年に
なってからがすっ飛ばし過ぎな感じがします。
そんなあっさりとショパン・コンクールに出るの?
というね。
そして、ここまで意外と売りであるピアノの
演奏を聴かせてくれないのが、ちょっと物足りないです。
下馬評より少しトーンダウンしたかなという印象。
======第12話視聴後、いちおう感想です。
思ったとおりの分割2クールで、続編は2019年1月スタート
というアナウンスがありました。
中締めとなる第12話は、非常に残念な出来。
だってショパン・コンクールのカイの演奏シーン“だけ”
なんですから。
カイの演奏を聴きながら、審査員や登場人物が
「なんだこれは?」「森だ、まるで森にいるようだ」と
いう、およそコンクールの演奏最中に言わないだろう
セリフを言い続けるだけ。
ちょっと、これは手抜きなんじゃないかと思ってしまいます。
原作の人気の高さで前評判が高い作品でしたが、
回を追うごとにアニメ化の処理のまずさが浮きだって
きた印象です。展開も作画も演出も、とてもNHKで放送
するアニメとは思えない…
いちおう2クール目も観ますけど、こんな雑なアニメ化
なら断念してしまう可能性もあります。