oxPGx85958 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
傑作になるか -> 無事最後まで傑作だった
最後まで見ての感想
結局、最後までクオリティを保って完走。このタイプのユーモアが日本のアニメで可能だということにほんとに驚きました。アニメに限らず、他のメディアでもめったに見かけないユーモアのセンスだけど、それをキャストもスタッフもちゃんと咀嚼して作品として完成させている。
主役二人の演技プランが的確で、そのデリバリーも完璧だった。
派手なものではないが、劇中音楽がいい効果を出していました。
ネットで読んだところによると、大人の事情のせいでヤクザ関連のエピソードをあまり出せないらしい。そのため新田とヒナが活躍するエピソードがずいぶん削られたのは残念でした。こういうのは Netflix なんかがもっと広まれば解消されるのかな。
第一話冒頭に出てきたことを含めて、マオをこのクールに登場させる(ためにストーリーの進行を早める)ことにはかなり懐疑的でしたが、実際に彼女が出たエピソードは非常にいい出来で、いまさらですが小澤亜李の底力を感じました。脚本がいいのもあるけれども、彼女の一人芝居で成立させちゃっているわけで。
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第1話を見た時点での感想
あまり漫画を読まない私にとっては、珍しく原作の漫画を読んでいるケース。原作はストーリーの展開、ユーモアのセンス、そして微妙な道徳・倫理的感覚の点で非常に優れている大傑作なのですが、それだけにこのアニメ化には期待とともに大きな不安がありました。
で、第1話を見た時点でかなりほっとしました。個人的には、漫画から受けていた印象はこれよりもずっとクールでロウキーなんだけど、この程度の変更はアニメとしての一般受けを目指すには仕方がないところでしょうか。ちなみに原作は英国的なユーモアの deadpan なデリバリーを好む人には大いにお勧めです。
ヒナ役の田中貴子と新田役の中島ヨシキはどちらも初めて名前を意識する人たちでしたがお見事。まだ出てきていないアンズ役の村川梨衣がこの役をどう料理するのか楽しみです。
なお監督としてクレジットされている及川啓は、今期やはり注目している『ウマ娘』の人。