ねごしエイタ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「御呼びとあらば即、参上!」 即ではないかな???
戦争で上官のギルベルトと自分の両腕を失った少女ヴァイオレットが、ホッジンズに向かえられたです。
ホッジンズが立ち上げた郵便会社の仕事にある「自動手記人形サービス」に関心を寄せたヴァイオレットです。彼女は、ギルベルトから最後に言い残した「愛している」という意味を理解しようとしてたです。
自動手記人形サービスに励み、戦うこと、命令以外を知らなかったバイオレットが、同僚、お客として出会う人達を通して、次第に人の心、感情を理解できるようになっていくでしたです。
あれだけ悲惨なことがあっても、なおギルベルトが生きていることを信じ続けるヴァイオレットが、あの現実を受け入れられないでいるです。
流石に終盤、本当は理解してただろう??だったです。なお最後の最後まで、思いを内に秘めた手紙、そして仕事先に出向く振る舞いは、この上ない健気さを見た気がしたです。
まるで、戦う道具、機械のようで感情があるのかわからない、人との触れ合いも分からないヴァイオレットは、ある意味避けられるところがあったです。
でも、ホッジンズとの出会いから、会社の同僚たち、代筆の失敗、学校の友人、本格的な自動手記人形サービスの仕事をするようになって、人間らしいというのか、バイオレットの心の変化を見せられたと思うです。
にしてもホッジンズが、バイオレットを「バイオレットちゃん」と一々呼ぶところに私、気になりますです。
{netabare} 特に印象に残ったのは、寿命に近づきつつある母親が、自分が死んだ後にも成長していく未来の自分の娘に残した手紙だったです。このお話の終わりにバイオレットが、感情あらわにして泣く姿、感動的だったです。
この後にも、展開はシリアスになっていき、戦争地域であっても手紙を求めるお客様のためならと、命を顧みず赴く行動は正にバイオレッドにしかできない行動だったです。「お客様がお望みなら、どこにでも駆け付けます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデン です。」この言葉に偽りは、無いでしたです。
このお話で手紙を届けることはできても、このお客を救えなかった事、その家族に対して、こんなことしかできなかった事に対するバイオレットの涙は、「愛している」という意味を、知らずの内に理解して来たものだったと思うです。
ギルベルトの母親に出会ったバイオレットは、まさに人間らしい彼女を見たように思ったです。まだまだ、堅さはあるように見えるけど・・・・です。{/netabare}
綺麗な作画と、人形のように美しいバイオレット、物語この世界観と音楽が、凄く合っていたアニメを見たです。「これでいいのだ!」です。