fuushin さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
ちょっと合いませんでした。
原作から感じられるイメージと違った、という印象です。
私が高望みをしてしまったのかもしれません。
面白くないわけではないんです。
が、ぐいぐいと引き込まれるような強い引力は感じられませんでした。
たぶん、サラリと楽しむ程度であれば、そこそこいいんじゃないかと。
パラレルワールドでもあるので、変化は感じました。部分的に似通っているシーンをアレンジを変えながら、各話ごとに繰り返す場面(アクセサリーと占い師)があります。
ストーリーにいくらかの変化をつけてもいるのですが、いささか二番煎じ、三番煎じ、出がらしの域を出ておらず、先が簡単に見えてしまうように感じられ、やや興を削がれます。
また、デフォルメの可笑しみがウリな本作ですが、各話繰り返されることで、同じような描画に見えてきて、飽きを感じてしまいました。
単純化することで人物を面白く魅せる作品なので、何度も見ると、線が足らないように思えて、ちょっと私にはダメみたいでした。
色彩・色調については、演出上、それが特徴ということは理解しているのですが、黒色がちょっと強すぎるかなと感じてしまいました。多めの陰影に圧迫されてしまったのと、空間の構成がつぶれがちで、息苦しさにつながってしまったようです。
これにより、絵のもつ可笑しみと軽妙さの印象が、ちょっと重いというか、淡泊というか、薄れてしまったように感じてしまいました。
キャラの設定については、3巻めあたりで、魅力が没化してしまいました。
たぶん、戯曲的な語り口、特徴的な言い回しの印象が強くなりすぎて、それに私が縛られてしまったのでしょう。
かえって、徐々に一本調子のような抑揚の少ない感じになってしまいました。
きわめて個性的な設定なのですが、もうひとつ突き抜けきれていないもどかしさを感じました。逆に、はまってしまえば、安定感は抜群、しっかり楽しめるキャラでした。
なんだか、あんまり褒めるところを見つけられなくて心苦しく思います。
これにて終幕。
追記。(2018.4.9)
もしかしたら、間断なく視聴したのが失敗だったかな。
回を重ねることで、アレンジが効いてくる作品です。
1週間のインターバルが作品の面白みを熟成する場合もあるので、次回リトライしてみます。