カンタダ さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
これを水野良が書いたのか?
ロードス島戦記は若い頃に読んだ好きなラノベのひとつだった。が、これはいったいどうしたことだろう。そのうち面白くなることを期待して13話まで我慢してきたが、あまりにも拙い話の展開にとうとう愛想が尽きた。
テオの故郷を暴政から救うために帰ってくるにしても、曲がりなりにも一国一城の主たる人物が軍隊も率いず、ごく少数の側近のみを連れて敵地に乗り込んでくるのならなんらかの策があってしかるべきだ。しかし彼らは村々を訪れて決起を呼びかけるだけという、なんともお粗末極まりなく、とても策とも言えない出たとこ勝負に出てしまう。
これを天才のはずであるシルーカが考えたというなら、天才ではなく間違いなくバカである。軍勢を率いて抑圧された村人を開放してまわれば、いかに無力な村人でも決起しようが、10人にも満たない手勢でどうやって反乱を起こそうというのか。せめて地下組織でも予め作っておいて、いよいよ決起というときにテオが満を持して入国するというのならまだ説得力もあろうが、それもない。北朝鮮に密入国して反乱を呼びかけるだけで、あの将軍を追い落とそうとするようなものである。誰が考えたって不可能だろう。
しかし村人たちは立ち上がってしまう。そして軍事教練も受けたことのない村人が敵の正規兵200人に勝ってしまい、あまつさえ大将首まで上げてしまう。ここまでくるとギャグである。まったく笑えないギャグだが。
あたり前の話だが空想は話自体がウソなのだから、ウソだと感じさせないようだけの現実味が必要なのは言うまでもない。それをおざなりにしてしまっては視聴者は置いてきぼりをくらってしまう。そんなことくらいわからない水野良ではないはずなのだが・・・。