くにちゃん さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
評価の難しい作品
兵士だった少女が、自動手記人形という仕事を通じて、人としての感情を持っていく成長物語。
正直、お涙頂戴的な展開も随所に観られ、若干の嫌悪感を感じましたが、未来の娘に対して手紙を書いていた話なんかは、素で泣いてしまいました。
ただ、ヴァイオレットに関しては、突然手紙スキルがアップしていたり、少佐の死を知ったあとの心の機微がよくわからなかったなど、キャラ性が掴めないまま終わってしまいました。元々、心の内が読みにくいキャラクターなので、仕方のない部分ではあるのでしょうが、その点はもう少し丁寧に書いていただきたかったとも思います。
あと、自動手記人形という職業にも疑問があって、公の文書作成まで需要があるという点や戦場の兵士がわざわざ呼び寄せることがあるのか(兵士の中に手紙がかける人間の一人はいるだろう)などと疑問に思う箇所も見受けられました。
絵、演出に関しては、流石の京アニ作品でした。ただ素晴らしかった。