oneandonly さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

設定や背景を理解すると面白さが倍増する主人公最強作品

世界観：７
ストーリー：５
リアリティ：７
キャラクター：８
情感：５
合計：３２

突如異世界に転移して以来、アインズはナザリック地下大墳墓の主として、守護者たちの偉大なる支配者として振る舞う日々を送っていた。一方で、情報収集と資金獲得のため、冒険者モモンとしてエ・ランテルを拠点に活躍。ギガントバジリスクの討伐など、アダマンタイト級冒険者に相応しいとされる実績を積み重ねていく。そんな中、ナザリックへ帰還したアインズは、守護者を統括するアルベドと人間界で得た情報を含めた現状の報告会を執り行う。
（公式サイトより）

１期が面白かった異世界物のため、継続視聴したものです。

{netabare}本作は冒頭の１話から新登場のキャラクターが複数登場し、話のつながりも見えないまま、２，３話あたりにリザードマンを主役とした回が続くなどしたことで、やや退屈してしまいました。

しかし、その後の王都でのセバスがツアレを助けるあたりから徐々に挽回し、11話のエントマ、ヤルダバオトVSイビルアイ、ガガーラン、ティアの戦闘回で評価が大きく上がりました。ヤルダバオトの挨拶代わりのエルファイアーウォールであっさりとガガーラン、ティアが死亡してしまい、イビルアイが振り向きざまに笑うような声を出すシーン、その後の戦闘で本気を出して魔法詠唱する姿を含めて良かったです。

また、最後にモモンが現れて、ヤルダバオト（部下のデミウルゴス）とイビルアイのどちらが敵となるのかわからないような形で終わり、現状、モモン（アインズ）が、冒険者に扮している理由を忘れてしまっていて混乱しました。

これを機に、登場キャラのレベルを確認したり、Youtubeに掲載されているゆっくり解説動画を見ました。{netabare}ユグドラシルから100年おきにプレイヤーが転生していること、六大神、八欲王、十三英雄などの時代を経ていること、モモンガ（アインズウールゴーン・ナザリック）以外にも強いプレイヤー（ギルド）がいる可能性があること。さらに原作は書籍とweb版で異なるものもあり、明らかにされていない設定も多々あること等。{/netabare}１期のレビューでも少し書いたのですが、本作は世界・設定がとても細かいところまでされている作品で、そこを理解しているのといないのとでは視聴の理解度（楽しさ）が大きく異なると痛感しました。

13話も、ゲヘナ作戦の内容を知らないとなかなか理解するのは難しかったのではないかと思います。シャルティアがブレインを見逃したのも、クライムを殺してはいけないという命令を守ったということですんなり理解できましたし。{/netabare}

イビルアイのデレがちょっと軽すぎるかなと思うところはありましたが、脇役を含めて魅力的なキャラクターが増えてきました。序盤のリザードマン編を辛抱することと、多少、解説を確認することで、オーバーロード本来の主人公最強的な世界を楽しむことができる作品です。

３期を楽しみに待ちたいと思います。

（参考評価推移：3話3.3→5話3.5→10話3.6→11～12話3.8→13話3.9）
（2018.1～3視聴）