タック二階堂 さんの感想・評価
4.4
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
名作をどう時代に寄り添わせるかを模索した。
詳細は…言わなくてもわかるでしょ。
シリーズ第5弾となる不朽の名作「ルパン三世」。
第4弾の新作にも驚かされましたが、またやるんですね。
前作も意欲的ではあったのですが、ストーリーは
あくまで「古き良きルパン三世」の新作でした。
今回は大胆に現代風アレンジというか、普通に
今ルパン三世を作ったらどうなるか、という
意図を感じます。
初回はネット通販に仮想通貨、SNSでの「ルパンゲーム」が
開幕。今の時代をこれでもかと盛り込んでます。
昔のルパン三世を観ていたジジイなんて相手に
してねえんだよとでも言わんばかり。
正解じゃないでしょうか。
深夜アニメだしね。おそらく第4弾が思いのほか
だったのではないのかと想像します。
ルパン三世をリアタイで観ていた人にカムバック
とか深夜帯のアニメじゃ無理なんだろうなと。
であれば、今の造りで新しいアニメとして、
こういう方向でやるのも良いと思います。
そもそもキャラは有名だから、若い人も知ってるしね。
そのアドバンテージを活かし、面白い展開を期待。
水瀬いのり演じる新ヒロイン・アミもいい感じ。
もちろん継続視聴です。
{netabare}=======第2話視聴後、追記です。
ルパンらしからぬ、1話完結モノではないんですね。
これはこういう作品なんだというように頭を
切り替えないといけないですね。
古い頭では「ルパンは1話完結だからいいのだ」
という考えにとらわれてしまいがち。
そういう気持ちで観れば、まあ、うん。
=======第5話視聴後、追記です。
アミ編完結といったところでしょうか。
まあ、力技でまとめたワケですが、ルパンは
スーパーマンなので問題なしw
なろう系のご都合とは格の違うご都合を見せつけて
くれましたw
さて、次の話は…
天才金庫???
=======第6話視聴後、追記です。
???
なんだこれは?
なんだろ、今回は監督が単にオールドルパンの
しかもおバカ回をやりたかっただけなのかな?
ドリフ大爆笑の「バカ兄弟」リスペクト。
https://m.youtube.com/watch?v=ZJfOYMpm2MQ
ま、また次回からシリアスっぽいので、
これはこれで。
=======第9話視聴後、追記です。
アルベールシリーズに入ってから、どうも
往年のルパンシリーズへと回帰している印象です。
前半のアミシリーズが現代風アレンジで、
視点が新しかっただけに、なんだ結局はこっちか
という感じになってしまいます。
しかも、随所に「カリオストロの城」を意識
しているところが見え隠れして…
たとえばルパンが敵に怪我を負わされ、寝ている
ところ。次元と話しながら、メシ食って回復を
図るシーンなんて、もろカリオストロです。
往年の名作をいじろうとすればするほど、それに
及ばないという側面があって…
一歩後退という感じが否めません…
=======第12話視聴後、追記です。
ここまでアミ編が5話、単発の天才金庫、
アルベール編3話、単発のパブロコレクション、
そして今回の十三代目石川五エ門散財スと
なります。
2クール全24話ということで、前編を1エピソードで
ぶっ通すのは難しいでしょうから、こういう
どのくらい続くのかわからないほうが、
飽きないかもしれないですね。
もう少しこのエピソードは話数を使っても良かった
かなぁという気もしなくもないです。
=======第21話視聴後、追記です。
芸がないなあ…
ネットとSNSを使った鬼ごっこって、最初のエピソードと
同じじゃん…
なんかAI絡めてアップデートしている気になって
いるのかもしれませんが…
うーん…
{/netabare}
=======最終話視聴後、感想です。
まあ、うん。いい最終回だったんでしょうね。
いろいろチャレンジしている感じは伝わってきました。
前作(パート4)の、あえて時代背景を無視した
昔ながらの正統ルパンとは異なり、今作は意欲的に
ネット社会の中のルパンのあり方というのを模索
したという印象です。
まあ、それが面白いかどうかはさておき。
終盤、こういう世の中になってしまって、進退に
悩む?くだりがちょこちょこ見られます。
これこそ製作陣がルパンの口を借りて、これだけの
メジャーコンテンツをどう扱えばいいのか、模索
している感じを受けました。
まあ、終わらせられるワケもないんですけどね。
さすがのロングテールコンテンツ(勝手に命名しましたw)も
過渡期なのかも。ドラ…も、サザエ…も、ちびまる…も。
時代の流れにどう寄り添っていくか。
ルパンはこういう道を選んだということですかね。
エンディング「新たなルパンの活躍にご期待ください」。
さて、いつになることか。どうやるのか。
楽しみにしておきます。