しるまりる さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
J.C.STAFFってこんなに作画うまかったっけ?
作画レベルが高い。
キャンバスに水彩画を描いたような印象で、頭に浮かんだのはゲームにおけるグラフィック表現の一つの到達点「戦場のヴァルキュリア」。
制作がJ.C.STAFFって驚き。僕の知っているJ.C.STAFFって良くも悪くも凡庸な作画ばかりだったんだけど。人も会社も成長するのね。
音楽もいい。
OP曲もED曲も物語に寄り添っていて、幻想的で寂しげでいて耳に心地よく。
作中登場人物が歌うシーンがあるけど、そこでの歌と踊りも素敵だった。
物語もいい。
砂の海をただよう泥の島。狭い世界。少ない人口。わからぬ過去の記録。見知らぬ外の世界。そして接触…
からはじまるお話。
こういう作品では、最初に世界設定を作った時点で作者の勝ちで、あとは勝手に登場人物が話を紡いでいくのを見守るだけの気がする。
群雄劇のような側面があり、泥クジラの500人の住人+αからいろいろな立場・能力・年齢のキャラが登場し、それぞれのエピソードが語られ、生をまっとうしていく。
一つ気に食わなかったのが、ピンクおかっぱに時間をかけすぎ。
あいつを掘り下げる時間があったら、ほかのキャラにもっと時間を割いてほしかった。
というわけで文句なしの高評価。
はやく2期魅せてください。