fuushin さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
底抜けの可笑しみをご賞味くださいませ!
原作を読んでから視聴しました。
読むたびに想像力が掻き立てられて・・・こりゃたまるか~!!
このひと月で6回は読んでまったもんな~。ばっちい古本やったけど。
寝ても覚めても、脳内で勝手にな。
披露宴は始まるは・・。壮行会は始まるは・・。老人会は始まるは・・。宵祭?っぽいのが始まるは・・。大学祭は始まるは・・。
おかげで、ついついラム酒は飲みすぎちゃったし、くらくら妄想にふける羽目になっちゃうし、やれやれ京都に行きたくなるし(あ、これは無理やったやん。)収拾つかへんくなってまったんよ。
な、なんか・・ごっつぅ楽しそうやんかぁ。
むっちゃ、変てこりんなお人ばっかりやんかぁ。
にせ電気ブランってなに?なに??なに~~?
と、まぁ、そんなふうにホロホロと心あそばしといてから、いよいよアニメに突入。
おかげさまで・・十二分に楽しめました~。
登場人物のなにやら怪しげな風体も、デフォルメとエッジの効いた描画も、主役を張る妖気漂う夜のとばりや、鴨川の水面に揺蕩うたおやかさや・・・
あれやらこれやら、なにやらほんじゃら。
愛読中に脳のなかを疾走していたビジュアルが、ほぼほぼイメージの通り?に目の中に飛び込んできたのですよ!
それから、質・量ともに圧倒的なる講談風せりふ回しも、それを最大限に活かす声優さんの演技も、うふふでえへへでくすくすなBGMも、みんなみんなひとかたまりになって、聴覚野らしい脳みそを震わせてたサウンドが、まずまずイメージのまま?に耳の中にさらさらさらっとまとわりついてきたのですわ!
ありがたかったのは、ラ・タ・タ・タムと、緋鯉のリュックを目の当たりにできたこと。あは。夢にまで出てきたんよ。
けど、なんだかぼんやりとしとったからね~。ずうっと見てみたかったんよ。
あとね、韋駄天炬燵と移動式ゲリラ演劇「偏屈王」。これもたのしみにしとったん。
この回しのあまりのくだらなさが、とんでもなくアホウすぎて大笑い。
パンツ番長のロマンティックさ加減に、ホンっとに心の底から泣き笑い。
ご都合主義でも恋は始まる、恋は実るのだ! そ、それでいいのだ~!
ああ、バラ色のキャンパスライフよ! 麗しのオペラデュエットよ~!
乙女のお見舞い行脚もよかったよ。皆々様の温かさをずんずん加速していってまって、眺めとるだけでええ感じにほだされてまうやんな。
この子、むっちゃええ子やんな。
京都を滅ぼす李白風邪も、翁の摩訶不思議なお部屋も、世界の黒沢監督に映像化していただきたくなるほどにおどろおどろし気なのに、やっぱり終わりは楽しそうな夜にしてしまったやんな。
そして、JUNPERO持って、歩けよ乙女!
何かのご縁、何かのご縁。そんでもって何かのご縁。
あ~楽しかった。面白かった~。
読後の妄想と、映像の可笑しみが、なんともええ加減にミックスされてて最高やったわ~。
あかんレビューになってもうた。かんにんしてな。
でも、おもろいアニメやって、みんな観たってな~。