おぬごん さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
おじさま好きの女性向けの作品
ビッグコミックスピリッツ連載の漫画が原作
『魔法使いの嫁』同様、こちらもスマホのweb広告でよく見かけた作品ですねw
ストーリーは、怪我により陸上部から離れた高校2年の女の子が、バイト先のファミレスの店長(45歳バツイチ)に恋して…というもの
連載誌的には男性向け漫画なんですが、作者は女性で、どちらかというと女性視点で描かれています
つまり、女子高生に好意を向けられた男性目線というより、おじさま好きな女性向けの作品と思われます
店長も明らかに、おじさま好きに人気のあるパトレイバーの後藤隊長のオマージュですし…名前も「近藤」だし、小学館連載とはいえ露骨ww
また声優も『TIGER&BUNNY』のおじさん役だった平田広明ですし、やはりメインターゲットはそこなんでしょう
まあそういった事情もあって私の中でバイアスがかかってたのは否定できませんが、いまいち感情移入できないラブストーリーでした
やはりどんなに叙情的にドラマチックに描かれても、{netabare}バイトの女子高生を抱きしめてしまう{/netabare}45歳の店長に共感できなくて…
いや確かに実際美人な女子高生に迫られたら性欲に負ける男はたくさんいるでしょうけど、そういう描かれ方でもないですし…
あと、はるかのあきらへの想い、ちひろと店長のやりとりが友情のそれに見えず、百合やBLの域に達しているように見えたのも違和感がありました
特にちひろと店長の会話は、いい意味でも悪い意味でも男性には書けないですね…男はあんなこと言わねーよ!
作画というかキャラデザですが、全体的に古い!!
特にはるかは目の大きさとか顔のバランスとかが何とも言えない古さを醸し出していて、出てくる度に違和感を覚えていました
店長の元になったパトレイバーが30年前の作品とはいえ、それに引っ張られてるわけではないと思いますが…
特にOPが全体的に古臭い絵柄で、ボカロ発の今風の音楽ユニットであるHoneyWorksとは妙にミスマッチでした
声優では、久保さん役のかないみかに驚きました!
1話でキャストを見た時に目を疑い、その後最終回まで注意して聴きましたが、最後まで納得できませんでした
あんな声も出せるんですね…
あとはユイ役のまいんちゃんこと福原遥も、元気いっぱいの声が凄く可愛くて印象的でした
おじさま好きの方なら合う作品なんですかね…少なくとも私には合いませんでした
〜余談〜
作中で舞台となるファミレス「ガーデン」は、見てのとおりですが「ガスト」がモデルです
実際のガストの店舗が協力としてクレジットされているだけあって、その描写は非常にリアリティがありました
私は大学時代の4年間ずっとガストでバイトしていたので、ちょっとした描写がとてつもなく懐かしかったです
店員の後ろを通る時の「後ろ通ります」とかねw
ただ私のいた店の店長は過労のため常にくたびれているかイライラしているかでしたので、とても女子高生に好意を抱かれるような感じではありませんでしたが…