あおちゃん さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いろんな「母」の形
劇場で鑑賞しました。泣ける作品、という表現はあまり好きじゃないのですが、気づけばボロボロと涙がこぼれていました。
共感しやすいキャラクターの描き方や美しい作画はさすがのP.A.WORKSです。
この作品には、{netabare}本当の親子ではなくても一生懸命に育て愛を教え続けた、りっぱな母になりたかったマキア、望まない相手との子供であったが最後まで母としての意識を守り続けたレイリア、小さい頃から好きだった人との愛の証として子を出産したディタ{/netabare}というように、さまざまな「母」が出てきます。愛とか恋とかそういう感情はあいまいで自分でも捉えにくいものなのだと改めて感じました。
{netabare}完全なハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもない、どこか切なさとあたたかさ、鬱々しさを残した終わり方{/netabare}は、本当にP.A.WORKSらしいと思います。また、キャラクターが「生きている」と思えたのも、P.A.WORKS作品らしいです。
女性である岡田監督だからこそ、この作品を作ることができたのではないか?と感じました。