レタスの人 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
クソアニメだと思ったら、名作と思い、その後若干クソかなと思った
まずしばらくはまともに見せる気が無い。
エルゴプラクシーやlain、テクノライズやら等のサブカルアニメで鍛えられている以上、気づくまで全く気にもならなかったが、普通にアニメ見ている人が面白くなってくる部分まで耐えられるかどうかが若干謎。
まあ勿論そういう部分についての非難をするつもりではないが、いずれにせよ導入時「とんだクソアニメ掴んだかもしれん」と考えた。
キャラなどは個人的見解だが、思慮も浅く、妙に人間味も少なく、人間関係や人生経験の浅いニートが台本書いたのではないかと思うほど異質なものがあり、セリフも早口で意味のない事6割をひたすら畳みかける。
ただ恐らくはそれを売りにしているクリエイターの可能性もあり、これはマイナス点とは言い難い。
これと関連して別の話をすると、見たことはないが、シュタインズゲートという熱狂的信者の多いアニメが関連していることから、それでも見切った人が少ないはずで、最後まで見て有意義な時間を過ごせた方もいると思う。
実際のところ、私も六話辺りから「ああ、これは当たりのアニメだ」との確信をもって視聴を続行。
関連をもって話を戻すと、そのシュタインズゲートという作品もそういった昨今のラノベとかにありがちな臭い系の部分をアニメで強く表現していることが売りとの事で、それが面白い部分と言える。
ここは私の価値観が古くマイノリティな物として、良いものとして仮定するし、何より唯一リアって子の話については容姿も惚れたが、個人的に滅茶苦茶萌えた。
で、その上で中盤まであからさまにバケツをひっくり返したように放り出した伏線を順番に拾い上げていき、綺麗に床掃除をした上で終盤を迎える。
はっきり言って、そこらの何にも解決しないサブカル御用達クソ考察アニメと比べてもとても丁寧であり、晴れ晴れとした終わり方だと思った。
ただ問題点として物語として、いや視聴者として晴れ晴れとする終わり方とはまた言えない。
敢えて勝手に定義づけるが、物語的伏線と人物的伏線と別物であり、主役達には具体的にどういう過去や設定があり、主役達の関係性や各々の抱えてただろう悩みはどう解消され、今後主役達がどういう運命に向かって走り続けるのか。
そういった様な、恐らくこの手のキャラを重視したアニメで視聴者に必要とされるお話については多くは触れてくれないのだ。
物語としては完結している。
キャラアニメとしては全く完結していない。
こうした要素についての補完がメディアミックスとしてゲームで為される様な話であったらしいが、それもアニメと遜色のない道筋を辿るようで、キャラ好きのアニオタを裏切っているのは間違いないだろう(私は新型のゲームハードなんか、一つも持っていないので少しほっとしたが)。
そういった点でこのアニメは固定ファンに対する裏切りを行ってしまった失敗作とも言える。
まあ一つ間違いなく言えるのは普通に面白かったし、アフターストーリーや続編が出るなら間違いなく見るだろうし、半ば忌避していたそのシュタインズゲートってのにも興味が出てきたのは間違いない。
※撤回
第三勢力っぽい女子供コンビ辺り等いくつか拾ってない伏線がある。
まあ物語の大筋に必要以上にリンクしていないので別に興味ないのだけど。