たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
まるでエロゲーみたいな少女漫画
アダルトゲームが好きな女性は意外と多い。泣きゲーと言われるものや、キャラクターがかわいいからということで買う人がいる。一時期の少女漫画が過激な性表現で叩かれたが、考えてみれば、竹宮恵子や萩尾望都の漫画などには必ずベッドシーンが入ってくるし、内容もBLはもちろんのことSMだったり、プレイ内容がハードだったりと成人漫画の勢いだ。
しかし、いわゆる男性向けのエロと女性向けのエロでは内容がことのほか違う。女性向けのアダルトビデオというものが存在するが、行為をただ見せるのではなく、シナリオがあり感情移入させるように作っている。前にも書いたが女性は「共感」や「心の繋がり」重視なので、エロではなく「雰囲気」で持っていこうとする。
「クズの本懐」は、多感な少女が考える「セックス」のあり方という意味では非常にオーソドックスでデリケートな話になっているし、アダルトゲームのシナリオのような内容なので大人は斜に構えてしまうだろうが、同世代の女の子からすると切実な内容にも思える。