シン さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
それぞれの″花″
本作は泣きたいアニメが見たい人や、青春群像物が好きな人で、特に10代~20代にオススメです。
本作品の狙った年齢層(平成初頭生まれ)に合致する年齢なので、終始自分の幼少期を懐古させられてとても作品にのめり込みました。初期設定も詰め込み過ぎず回想を交えつつキャラクター達のバックボーンが解説されてテンポとしては優しいアニメだった。1クールなので深い設定までは作りこまれてるないので感情移入できない場合はかなり臭い展開となっているのでお勧めできないですね。
本題の方ですが臭すぎる一面もありましたが自分としては納得のエンドでした。最終章での怒涛の伏線回収は涙腺崩壊を起こした方も多いはず。本音をぶつけ合える仲間がいたからこそ乗り越えられたトラウマ。メンマの死は超平和バスターズに大きな心の「傷」を与えたがその傷はより仲間の「絆」を強固にしたなんてものを感じました。
あの花の定義に関しては某匿名掲示板でも大騒ぎになる話題でしたね。自分としては花=超平和バスターズ1人1人。と解釈しました。opの伏線もしかりですが一人一人がメンマの死を乗り越えて萎(しぼ)んでいた花をもう一度咲かせたと言う解釈が一番しっくり来ましたね。
1クールの割にテンポが悪くて足踏みが長かったから最終回の前に溜めていた涙が萎えてしまった点や先の読める展開はちょっと退屈感も否めなかった。自分としては人の死を扱う割にシリアスさが弱かったし叫びだけで解決せずにもっと苦悩して欲しかったです。