ぺー さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ラーメン愛を感じる作品
2018.3.28記
原作未読
ラーメンをこよなく愛するクールビューティーJK小泉さんがひたすらラーメンを食する作品。
作品の性質上ストーリー性は皆無で、最終話までオムニバスエピソードが続くため、物語重視の私の指向には合いませんでした。
ただこれは別物とみなして尺度を変えて観ればよいだけ。
さらに小泉さんがデレるのは唯一ラーメンを食した後のみ。これは一貫しています。そのため、キャラの意外な一面が後半で明らかに!的な展開もなく、感情移入しづらかったです。
ただこれもそういうものだと納得して臨めば良いだけの話。
最終話まで完走し全体としてはイマイチな印象ではあるものの、良い部分もあったので後述します。
先にイマイチポイントを挙げると
・食事(もちろんラーメンを食べてるところ)シーンが単調
・毎回オムニバス形式で物語性を求めてる人向けではない
・百合展開が蛇足
・そう1日に何杯も食せるものでない(種類多く出すためのご都合展開)。
などなど。
評価できるポイントは、
1.取り扱うラーメンの種類が多彩
チェーン店から有名店、さらに家食のインスタントや食べるシチュエーションへのこだわりなど、ラーメン好きにも初心者にも広く受け入れられる素材を集めた感じ。
2.第一話で二郎
独特なオーダーコールが有名な同店を初回に持ってくることは、初心者へのチュートリアルの意味以上に、敷居をぐっと下げる効果がありました。
3.鬼頭明里さんが意外といい
本作ではバカキャラを演じてます。同クールの「グランクレスト戦記」でどちらかというとかっこいい系のヒロインを演じてますが、演じ分けがしっかりできていて好感。今後期待です。それと主役の小泉さんを演じた竹達彩奈さん。落とし気味トーンのキャラを演じられている竹達さんの作品を視聴したのは私にとって本作が初ですが、しっかり小泉さんしてましたね。
アニメ作品としては評価が低くならざるを得ないところですが、総評として、アニメ作品というよりラーメンレビューとしては良いほうかな、といったところでしょう。
特にあまりラーメン屋さんに行かない人にとっては新しい扉が開かれるのではないでしょうか?作り手さんも主人公にJKを持ってきたのはそれを狙ってたんじゃなかろうかと思うほどです。ラーメンにあまりなじみのなかった人(特に女性)が本作をきっかけに作品に出てきたお店に一人で足を運んでみる、なんて展開はアリですね。
{netabare}結局、蒙古タンメン中本やラーメン二郎に行っちゃいましたので、飯テロ要素が評価項目にあったら満点でしょう。{/netabare}
{netabare}それと結局最後まで完走できたのはラーメンが好きだからでしょう。TVオンエア中にちょいちょい出てくる竹書房のCMで飯田橋駅の改札が出たら、「『つじ田』行きてーな」くらいにはなる。{/netabare}
いかにラーメンの素晴らしさを伝えるか、という作り手さんの熱意は感じました。
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2018.09.16追記
《配点を修正》
原作者TV出演されているのを見ました。女性の方なんですね。なんでも大阪取材の折、2日間で13杯を食されたとか(*_*)
上記で「そう1日に何杯も食えねーよ」と悪態ついてごめんなさいm(__)m
ご都合展開との失言、お詫びしこの場で訂正いたします。