ちーぴん さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
普通の日常をカラフルに作り変える選ばれし3人(85点)
上野の街を守る小学生3人組、やや常識人の結衣、ムード&トラブルメーカーのさっちゃん、ゲーム大好き琴葉が街を平和にするため奔走する。事件を追い求めアジトから街へ公園へやりたいことや楽しそうなことを見つけたら一目散に行動する。「カラーズ」として。
小学生の、おままごとや探偵ごっこに夢中になっていた思い出。ベースはあの感覚を思い出してもらいたい。アジトを作って、毎日そこに集まり、行き当たりばったりでなにをして遊ぶか考える。ルールもくそもない中で、とにかく自由に遊びまわるのがこの3人。
「こんな取り返しのつかないことになっちゃうかもしれない」といった後ろ向きな考えが一切なく、発想がとにかくすごい。かくれんぼで隣の駅まで行ったり、ガスコンロを持ってきて野草を茹でて見たり、配っているティッシュを大量に貰って街ゆく人に福引券と交換してもらったり。その自由さが大人を巻き込み、街を巻き込む。
1番感動したのは7話のハロウィン回。仮装した琴葉とさっちゃんがJKに、「この紙を見たらゾンビです。紙を渡してゾンビだらけに」と書いた紙を渡す。するとこのJKが真に受け、あっというまに公園内の数十人がゾンビ化。
最終的には結衣がゾンビ化したみんなを助けるというオチだが、この時みんなを助けた結衣にゾンビ化したみんなから拍手が送られる。この「ゾンビゲーム」というただの思い付きで、数十人の人達を付き合わせ、笑顔にさせる。
この大人の予想(オチの斎藤も含め)を軽々と超えてくる行動力と発想力には、感動すら覚えました。
余談ですが、最初のJKがノっていなかったらここまでにはなっていなかった。やはり流行を作るのはJKなのかな。
なにも起こっていないのに、3人には毎日が大事件の連続に見える。
まさに最終回ラストの斎藤の言葉に尽きる。
「平和だ。」
評価:★★★★★
疲れている人、子供心を忘れている人、型にハマりすぎている人へ。