Dave さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
文科省の教材にしましょう!
2018年一発目にしていきなりの大本命。天才的かつ完璧なシナリオ。人物画は他社が勝るかもしれないが、何度も推敲を重ねたであろうシナリオは無比。毎回泣かせに来て、毎回思いっきり泣かされた、エモの最高峰。文部省に教材として採用されてもおかしくないレベル。Legendaryです。
原石だった彼女たちが、南極への一連のエピソードを通じて、どんどん輝きを増していくのがまぶしい。まるで砂丘に埋もれていた宝石が、お互いに呼応し合いながら浮上していく感じ。目標がはっきりしているから、外野が何を思おうが、何を言おうが、関係ない。出る杭だろうが、あれだけの意志力を示されたら、もう誰も邪魔なんてできない。
これまでも色々な作品が「仲間」や「友情」、「友達」というテーマを扱ってきたけど、ここまで深く描いた作品はなかなかないように思う。無為に過ごしてきた普通の主人公キマリが、意志の塊みたいな報瀬に出会い、文武両道ながら人間不信に陥った日向や等身大の友達を求めていたアイドルの結月と、共通の目標に向かっている中で自然と「信頼できる仲間」になってお互いに成長していく。そういう凄い仲間たちと、言うなればそこら中にいる「一歩踏み出せないままの(普通の)高校生」との対比がどんどん鮮明になって。なれ合いじゃない、優しいだけじゃない、表層だけじゃない仲間。どんな代償を払ってでも見捨てない、仲間。助けるためには危険も顧みないし、誰かが窮地に立たされれば毅然と立ち向かえる、仲間。そして相手を思って本当の涙を流せる、仲間。お互いに、絶対に約束は破らないと確信できる、仲間。ああ、そうか、彼女たちはもう「女子高生」じゃなくて「南極観測隊員」なんだなあ。
いつの日か、彼女たちが正規の南極観測隊員になって再び南極を訪れる日が来ればいいな。
最高のざまーみろ!!
をありがとう。