ゲリオ さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態：観終わった

くそがき行為に耐えられるか

「幼女は可愛いものだ」というこれまでのアニメの常識に一石を投ずる作品となった！笑
キャラの評価を★1個にしてしまったけどこれは敢えてである。必ずしも悪いというわけではない。べつに良かったわけではないけど。
そんくらい3人組のDQNぶりが凄まじかったわけで。第2話目にして、かくれんぼで鬼を放置するわ、立ち入り禁止区域に入るわ不快度指数高すぎた。
地味だけど酷いシーンとして印象に残ったのは、雪が降った回で、誰かが一生懸命作ったであろう雪だるまを、黄色が「あははー！」と速攻体当たりで破壊したシーン。ナチュナルに外道過ぎんだろう…
あと、この世界の大人たちは基本的に甘々すぎ。カラーズが馬鹿やって痛い目をみるという内容だったらまだ救いはあるけど、本来悪ガキを注意すべき大人が皆無だったのがいただけない。（交番勤務の斎藤さんは弱いし）
子供だからで済まされるべきではない描写が多く、間違ってもお子さんに見せてはいけないアニメである。逆に未だに"クレヨンしんちゃん"如きに目くじらを立てるPTAの方々には是非本作を参考にしていただきたい。
泣き虫の結衣は3人のなかでは一番まともで多分学校では普通に良い子だと思う。あの二人なんかと絡まなきゃいいのに…
結衣が何かつまんないこと言って、黄色が「は？」と辛辣な対応をする一連のやりとりは結構シュールで面白かった。
声優のキャスティングは結衣が"NEW GAME"のあおっちだったのは言われてみればという感じで途中で気づく。黄色の声は美人(ステマ)声優の高野麻里佳さん。クソガキっぷりが見事なハマり役だった。
総評としてはヘイトが溜まるアニメだったのは事実だけど、慣れてくると何故か中毒性が出てきて最後まで完走できる作品だった。最初の2話が最もクソガキ成分が高めだったので中盤から「これくらいじゃ許す」的な気持ちが芽生えてしまったのかもしれない。ラストシーンで上野公園のど真ん中で布団を敷くカラーズを見た斎藤さんが「平和だ…」とポツリ。まさに感覚狂ってこの程度では迷惑行為のうちに入らなくなっちゃったか。俺もそう思う。