ミュラー さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
深夜アニメじゃもったいない
最高です!
ゴールデンで流すべき。もっと多くの人に見てもらいたい。感動をありがとう。
1話から素晴らしかったが、どの話も後半盛り上げる展開は、本当に天才かと思うくらい。これほど全ての話が素晴らしいアニメも珍しい。ベタ褒めだね・・!
特に5話、11話、12話が良かったが、12話の後に2話の冒頭を見直したときには、声が出てしまった。13話全部を通してしっかり脚本を作っていることにまた感動です。
2期は微妙と思いますが、劇場版とかあれば、もっと広く知られるのかなあ。
もう何回か見直したいと思ってます。それほど素晴らしい作品でしたし、このアニメを見れて良かった。
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見終わってすぐだったので、改めて書き直してみます。
「Dearお母さん、友達ができました。」
12話で報瀬ちゃんが独白しているこの言葉が、本作品を凝縮していると思う。青春モノを作りたいというところから始まったという本作品。南極を通して各キャラクターの成長が描かれているが、舞台の南極というのがまたハマった。本作を名作に導いた影の主役だ。厳しい自然環境と感動の風景。そこを舞台に成長するなんて、最高じゃないか。いや、最高の青春の思い出じゃないか!
雪上車の上で4人で歌うシーンが好きだ。
オーロラに合わせて吟さんが報瀬にメールを送信するシーンが好きだ(曲の入りが神ってる)
報瀬の最後の挨拶が好きだ
報瀬の「ざけんな」が好きだ
大荒れの海をみんなで見るシーンが好きだ
大人組の南極リスペクトが好きだ
写真と見紛うばかりの背景が好きだ
この作品を見たときに、我々視聴者は何を思うだろう。キマリの南極行きは、「何となく」だ。普通に高校生活を送っているキマリは、青春らしいことを何もしていないということに気が付き、何かしてみたいということだけで南極に行くことになった。しかも報瀬に影響されてのことだ。他の3人が結構深刻な理由で南極に行ったのとは違う。特別ではない、いたって普通の高校生として描かれていることが、視聴者とシンクロする。見ている我々も、キマリと一緒に旅をし、友達の状況を知り、悩み、怒り、泣いて、感情を共有できるのだ。みんな不完全で頼りない。だからこそ、そこに応援したいという思い、「わかる~」という思いがシンクロするのだ。そんな体験をさせてくれたこのアニメには感謝しかない。
日常、ドラマを見ていても、演出過剰、そんな言葉出てこないよというシーンは多い。確かにこのアニメにも、そんな名言出ねーよというシーンは多い。でもそんなのを気にする余地が無いほど、あまりにも脚本が、演出が、演技が良かった。第1話から第13話まで、まったく欠けることのない、本当に美しい、奇跡の作品だった。