sunnyday さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
食べ物と景色と日常、つまり癒し
リアルタイムで放送されている時には本作にはあまり興味が湧きませんでしたが、あにこれで面白いと評判だったので、視聴することにしました。想像したよりも癒されて、結果見てよかったと思える作品の一つになりました。
-物語について-
静岡県に住んでいる女子高生たちが、みんなでゆるーくキャンプをしまくるお話です。ストーリーには大きな変化は無いのですが、多くの癒しポイントが作品にさまざまな面から彩りを加えています。
以下に個人的にぐっときた癒しポイントを3つ挙げます。
・食べ物
本作には1話に1つ以上のペースで食べ物の描写があります。そのどれもが美味しそうに見えるのですが、一番好きなのはその食べ物を食べる登場人物、特になでしこの食べっぷりです。1話では、ここまで美味しそうにカップヌードルを食うやつがいるかって言うぐらい、ハイスピードでリズミカルにカレーメンを平らげます。その食事シーンを見ているだけで、なんだか幸せな気分になれます。
・景色
本作には色々なキャンプ場や自然の景色が登場しますが、どの景色もとっても美しいです。秋から冬にかけての、紅葉した木々の中で走り回るキャラクターを眺めているだけで、癒されます。
・ローカルネタ
本作では富士山周辺を中心に、主人公たちは色んな地域を巡ります。その中で出てくるローカルネタは、知っている人だと思わずニヤリとしてしまうものがいっぱいありました。例えば自販機が並んでいるハッピードリンクショップがあったり、なでしこが身延まんじゅうを食べまくるところなどは、自分も知っていたので嬉しくなります。
-作画について-
背景が実在する場所であることが多いのですが、とても綺麗で、登場人物と一緒に景色に見とれているような感覚に陥りました。自分が一番好きなシーンは1話の富士山が映る場面です。あのシーンを見たときは感動モノでも無いはずなのに、不思議と感動を覚えました。
-声優について-
それぞれのキャラに合っていて、不満に思った点はありませんでした。なでしこの天真爛漫なところとかは、声ととっても合っています。
あと、志摩リン役の東山さんが2話で{netabare}くぁwせdrftgyふじこlp{/netabare}を淀みなく喋っていたのには驚きました。プロってこういうことが出来てしまうんですね、すごいです。
-音楽について-
BGMで流れてくるアコースティックギターの音が心地良くて、ずっと聴いていると眠ってしまいそうなほどでした。とっても良かったです。
あと、EDテーマの「ふゆびより」がすごく好きです。歌手の方の声が透き通っていて、冬の澄んだ空気を思わせます。
-キャラについて-
物語に主に登場する5人の女子高生たちは、誰もが魅力的なキャラクターです。なでしこは元気が有り余っていてポカをすることも多いけど、要所要所で優しさを感じられる場面があります。リンは口調が少しおじさんっぽくて、クールな感じだけど、たまにデレるところがあって良いです。
またここでは書き切れませんが、主要人物以外にも個性溢れるキャラが沢山いました。
誰も悪いヤツのいない平和な世界です。
飽きっぽい僕にとっては、こういう日常系アニメは物語に抑揚がつきにくいので途中で飽きてしまうことが多いのですが、1話ごとに癒されるところがあって、見終わった時は丁度温泉から出たときみたいに暖かい気持ちになりました。
日常系アニメの一つの到達点を見た気がします。癒されたい方には是非見てほしい作品です。