ブリキ男 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ラーメンは美味しい! で、でも1杯で充分です(汗)
ラーメン大好きな小泉さんが、毎回異なるラーメンの薀蓄を披露し、そして食べる。ほぼそれだけのアニメ(笑)
原作者の鳴見なるさんはなんと女性の方! 小泉さんを見ると何となくうらぶれた中年男を思い出してしまうので作者もそんな方かと、意外でした(笑)
最初に、誰もが指摘せずにはいられない例の点について。この主人公の小泉さんという女の子、ラーメンばかり食べ過ぎ! 美少女の皮を被りつつも、怪獣と形容してもいい程の胃袋の持ち主で、一回の食事につきラーメンを1杯どころか、2杯3杯、果ては5杯!と、多種多様なラーメンを歴戦のフードファイターの如く食べまくります。
大喰らいなのに細身の人とか、リアルでもいなくは無いかも知れませんが、いるとすれば多分、アスリート並みに筋肉質で大柄、基礎代謝がものすごく高い人になるんじゃないかと思います。風貌が何処となく似ているので、Fateシリーズの腹ペコセイバーさんを思い出してしまいました。…ファンタジーですね(笑)
にしても、小泉さんの常人離れした食事量はやっぱり凄い。※1炭水化物と油だけで、一日優に5000kcal以上摂取しているんじゃ無いでしょーか。本編中、美容や健康を気遣う台詞が申し訳程度に差し挟まれますが、明らかに焼け石に水。ラーメン食べてもきれいになれるっ!とか誤解すると十中八九後悔しますので、気休め程度と思って聞き流しましょう(笑)
結局の所、このアニメは飯テロとして機能したのか? あるいはラーメンの魅力が伝えるのに成功したのか? と問われれば、私的には残念ながら否でした。
恐らく※2ミラーニューロンの働きの所為ですが(笑)小泉さんの豪快な食べっぷりを見ていると、それだけで何となく満腹感が満たされてきて、30分枠丸々見終える頃には、食欲が刺激されるどころか、ついにはそれが減退傾向に転じ、挙句にはラーメンなんて見るのもウンザリという、食傷気分にどっぷりと浸かってしまうのです。
同じ食べまくりアニメでも「異世界食堂」ではそんな事なかったんですけど、小泉さんの仏頂面と、登場する料理がほぼラーメン一色というのが障害だったのではと思います。リアルでも、ふくれっ面の人と食事をしてたらちっとも楽しく無いし、ラーメンばかり食べていたら(そんな機会まず無いけど)飽きてしまいますしね…。画に合っていない、やけにしんみりとしたBGMが流れるシーンもあったりして、それも食欲減退の一因になりました(汗)
販促アニメとして一話で出来るだけ多くのラーメン(店)を紹介したい目的があるのだとしても、全編がラーメンづくし。流石にゴリ押し感が悪目立ちし、12話見終える頃にはすっかりラーメンとの距離を置きたい気持ちになってしまいました。3分~5分くらいのショート枠であれば、くどさが減って素直に楽しめたのではないかと思います。悠のス○ーカーギャグも毎回の如くで、しつこ過ぎる気がしました(汗)
見方を変えれば、美容と飽食、二兎追う事が困難な二つの願望を小泉さんという浮世離れしたキャラを介して叶え、また同時に、彼女に恋焦がれる悠という平凡な女の子を準主役に据える事によって、(主に)女性の持つ憧れ、素朴な夢を描いた、無垢なアニメと言えるのかも知れません。
でもやっぱり、空腹こそ最高の調味料!と小泉さんに教えてあげたい(笑)
※1:糖質(炭水化物)を取って血中のインスリン値が上がっている時に脂質を取ると、蓄えられる脂肪量が増し増しになるらしい(汗)
※2:端的に言うと、視覚情報から得た他者の行動を共感として受け取る働きを持つ神経細胞の事、ヒトでは前運動野と下頭頂葉にその存在が確認されているそーです。
~オマケ~ 一石三鳥、手間要らず! 炒めもの入りインスタントラーメンの作り方
インスタントラーメンを作る時、小鍋を使う人が多いと思いますが、これ一つで無駄なく美味しく炒め物入りのインスタントラーメンが作れます。
手順は以下の通り
1.小鍋に油を敷き、肉、野菜等の具を炒め、それをラーメン丼にあける。
2.空になった鍋に湯を沸かし、沸騰したらラーメンを入れる。
3.規定時間の一分くらい前に、どんぶりに移しておいた炒めものを(温める為に)鍋に戻す。
4.袋説明に従ってスープを入れて出来上がり。
一つの鍋で調理出来るので、洗い物の手間が減り、ついでにどんぶりを温め、同時に具に余計な熱が入るのも防げるという、合理性を重視した一石三鳥の方法です(笑)
炒めものをラーメン丼に移す際、ゴムべらを使うと炒め油も一緒にきれいに拭えます。水は蒸発してしまう分も考慮して1人前につき規定量よりも50cc強多くするのがオススメ。2人前以上作るなら中華鍋を使うと便利です。
最安のものなら一杯40円(具無しなら)。そんなインスタントラーメンと店売りラーメンを比較すると、どうしても前者を選んでしまう、倹約家で料理好きの培った豆知識の紹介でした。出先で汗かきたくなかったり、平日の昼食は軽く済ませるのが常だったり、とんと店売りラーメンとは縁の無いやつです(笑)