北山アキ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
物語が古臭いと感じた
物語、特にテーマ設定とその描き方に古臭さがあったけど、これは原作由来なのだろうと思う。
(湯浅監督の「ピンポン」の原作もそれなりに古いけど、物語として古臭くはなかった。これも原作由来だと思う。)
アイデンティティ(自己同一性)は普遍的なテーマだけど、ある時代の善悪観はファッションなので、後者から前者にアプローチすれば古臭くなるのは仕方ないところでしょう。
敢えて言えば、冷戦体制を一神教的善悪観になぞらえる時代性を引き摺っていて、ダイバシティの現代における悪意にアップデートできていないみたいな印象。
SNSやらラップやら小道具を入れてどうにかなる部分ではない。
{netabare}
せめて、核戦争による人類滅亡シナリオを想起させるあの時代チックなラストはもうちょっとなんとかならなかったのだろうか?{/netabare}
面白い面白くないと、新しい新しくないを、混同するつもりはない。
大きい構図は大味なプロパガンダっぽくて、あまり魅力的ではなかっただけ。
(「健康」や「環境」みたいな現代的なプロパガンダの物語を見たいと言っているわけじゃない。)