でこぽん さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
旅をするということ
世紀末の世界をチトとユーリの二人の少女が旅をする物語です。
人類はすでに死に絶え、廃墟となった街並みを旅する二人。
二人は、この星の歴史を知りません。
なぜ廃墟となったのでしょうか?
それは戦争のせい。
人類が数万年かけて築きあげてきたものを、あっという間に滅ぼすことができる科学兵器
二人は偶然にも地下にいて助かりました。
でも周りに人影は見当たりません。
二人は最上層を目指して旅をします。
旅の目的は、おそらく人に出会うため。生きている人を見つけるため、生きる希望を見つけるため だと思います。
二人は何のために生きているのでしょうか?
女性同士だと子孫を残すこともできません。
でも、そんなこと関係ない。食べるために生きる、新しいことを知るために生きる。人を見つけるために生きる。
おそらく、生きる理由なんてどうでもいいのだと思います。
精一杯生きる。その結果がどうなろうとも…
今日も二人は旅を続けます。
起承転結がほとんどない静寂な物語です。
その代わりと言ってはなんですが、オープニングの「動く、動く」とエンディングの「More One Night」は明るく楽しい歌でした。
そして原作では最上層まで行きつきますが、このアニメでは、その途中までで終了しています。
おそらく、これらは監督さんの思いやりだと思います。
監督さんはきっと… {netabare} 暗く絶望的な未来は描きたくなかったのだと思います。 {/netabare}