でこぽん さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ヴィクトリカの心の成長が良くわかります
この物語は、頭脳明晰な少女ヴィクトリカが難事件を解決していく物語です。
推理に関しては、他のレビューを参照願います。
ここではヴィクトリカの心に関して述べさせてください。
ヴィクトリカは、人付き合いが大の苦手で、いつも一人で図書館にいます。
ヴィクトリカの唯一の友達が、日本からの留学生の久城一弥です。
久城一弥は、何もとりえのない男の子のです。
だから、ヴィクトリカからしもべのように扱われます。
だが彼は、そんなヴィクトリカを嫌ったりせず、いつも優しく接します。
ヴィクトリカは、いつしか久城一弥のことが好きになります。
ですが、人一倍プライドが高いヴィクトリカは、そのことを素直に表現できません。
頭脳明晰なヴィクトリカですが、彼女の心はあまりにも幼いのです。
物語の中盤から、ヴィクトリカが久城一弥に素直になれないしぐさが、何回かありますが、
見ていて思わずいじらしくなります。
プライドなどなければ、久城一弥の胸にいつでも飛び込んでいけるのに…
そして、最終回、ヴィクトリカがついに、素直な気持ちで行動します。
ヴィクトリカの心の成長がとても嬉しく感じられました。
原作は、桜庭一樹さんです。男のような名前ですが女性作家です。2008年に直木賞を受賞されました。