lalala さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
王道であるようで自己犠牲という面で少し違ったバトルもの
【全体的な感想】
内容は中世を舞台としたファンタジー作品で、「帝具」という特殊武器を使うバトルアニメ。
作画や音響面は素晴らしいものであり、バトルシーンも毎回練られており飽きずに見切ることが出来た。特に終盤のバトルシーンはアニメ界でも屈指の出来で圧巻させられた。
また人が死ぬアニメと聞いていたが主人公陣がここまでテンポよく(?)死んでいくアニメは新鮮で、尚且つ上手くワンパターン化せず感動を巻き込ませていたと思う。
「見て損した」という気持ちにはならない作品になっているので是非とも視聴してほしい。
【具体的に良かった点】
・作画や音響が良い
まずアニメの大前提でありながら、最重要でもある要素だがこの作品はは一昔前のような線が太く味があるタッチとなっている。
戦闘シーンもよく動き迫力のある代物となっており、申し分無い。
特にラストの{netabare} エスデスとアカメの戦闘シーン {/netabare}はこれだけでこの作品を見る価値が十分あると言える程だ。
・レジスタンスが帝国を倒すという勢力関係がキッパリしていた良い
悪の巨大勢力を倒す少数精鋭の舞台というのはとても王道だろう。
個人的にいつも何となく帝国側を応援してあげたくなる(スターウォーズ等)が、この作品はイェーガーズはまだしも帝国側が擁護しようがないド畜生で描かれており、その潔さがとても気に入った。
・キャラの個性が素晴らしい
とにかくキャラの個性が豊かで、視聴者にそれぞれ異なった推しキャラが出来るような感じである。
また皆違った過去を持ち、ある程度の掘り下げがあるのでそれがまたキャラの個性や価値を際立たせ、愛着を持たせてくれる。
主人公陣が見てて不快にならないというのはとても重要な点だと思う。
また敵役も非常にバリエーションが豊かで、自分の意思を貫抜き通した悪らしい悪やイェーガーズといった複雑な感情で戦う者までいるのも良い。
・キャラの死というものを非常にうまく扱えている
私はキャラが死ぬというのは急展開や面白い展開を作るのに定番尚且つ使いやすい要因だと思っている。
ただポンポン殺すだけでは衝撃や感動は生まれない。
その人の死と死の間というのをしっかり扱えており、感動をうまく誘えられているのは素晴らしい。
・戦闘がとても練られている
作品全体を通して「奥の手」というものが頻繁に出てくる。
ピンチな時の逆転要素のようなものだかまバトルをより複雑化し、見応えのあるものになってて良かった。
「どうなるの?」という感情を終始もてたのは非常にグットポイント。
【具体的な悪かった点】
・後半に主人公陣を殺しすぎでは?
後半若干数減らしのような印象を受けたのが残念。
確かにラストで生き残ってるキャラクターが少ない程戦闘の凄惨さが見て取れるようになるのはあるが、「それで死ぬの?」と言った感じ後半にキャラクターが死ぬのは惜しい。({netabare} レオーネ {/netabare}は生き残ってて欲しかった…。)
漫画ではだいぶ改善されているので、一応心の余裕を持てる場所があるのは良かった。
・やはり展開が少しチープ
王道を貫きすぎたがゆえに特にストーリーがなんだかチープ。
後半もだが特に前半がとても定番と言えるもので、なんだか飽きてしまうようなものになってしまっていた。