ジパミィナ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
後半がヤバいですね。 95点
正直な感想としては、予想を遥かに超える作品でした。
2018年冬の作品の中で本命としてはヴァイオレットエヴァーガーデンが頭抜けた感かなと思っていました。
こちらの作品も期待有りの作品でしたが、主人公の見た目が2017年秋のアニメガタリズの主人公にかなり似ていることで一抹の不安が有りました。
冒頭のシーンはかなり類似している印象であった為、この子も残念なタイプかと思いましたが、どちらかというと、不器用な子なんだなぁで落ち着きました。
ストーリーとしては、南極を目指すことにブレが無く、また南極を目指す過程もわかりやすく、丁寧に1話ずつ進む感じが良かったです。
日常の掛け合いのテンポが良く、説明になる箇所はイメージしやすいように工夫されており、細かいところまで気をつけて制作されていることがわかります。
1話の中で起承転結としているとなるとヴァイオレットエヴァーガーデンの方がオムニバスに近い為、1話ずつである程度完結し、各話に感動的な部分が有りますが、次回への余韻や作品全体を見た場合、一つの作品としての厚みとしては、本作の方が上かと思います。
また、記憶に残るセリフが特に本作は秀逸だと思います。共感できる言葉が1話を完成させるアクセントであると思います。特に12話のラストは鳥肌が立ちました。
一度後半まで視聴した後に、最初から見直すと会話の中に色々な意味が込められていることが、また感慨深くなります。
音楽も作品とマッチしており、毎回良い感じでエンディングを迎えるのも、引きの巧さかと思います。
ファンタジーであれば、最終的には何とかしやすいでしょうが、現実的な作品であるからこそ、共感できる部分がとても多いですね。
制作の協力もすごいですが、協力した側も満足な出来では無いでしょうか。
視聴後の余韻を楽しめる域に達した稀有な作品ですので、
安易に実写化して欲しく無いくらいに、満足な作品でした。
追伸
評価、評判、感想を見て思ったのですが、
一部のアンチを除くと、ほとんどの方が絶賛されている作品は本当に稀かと思います。
5段階評価では、9割くらい☆5かと思います。
シュタゲ以来の90点と評価しましたが、眩し過ぎる作品の為、評価ついては暫定値になります。
12話視聴後の放心状態は忘れられませんね。
ブルーレイで視聴すると、OPとかも画質が良くなってました。
何度も繰り返し視聴していますが、やはり本作は至高だと思います。