DEIMOS さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
BL要素を引けば、陳腐な恋愛映画。
ハードBLの数少ない劇場作品。こういう作品が、劇場作品になる時代になったこと自体がアニメ文化の裾野の拡大を物語っており、面白い。
スタッフの多くは女性であり、腐女子向けに特化したBL作品。しかも、寄り道なく、ほぼBL要素のみを1時間に詰め込んだ、同人誌のような構成。
男性目線からすれば、ストーリーが皆無であるため、全く面白くない。ストーリーは、「二人が学校で出会い、恋愛し、喧嘩して、仲直りする」だけ。BL要素を男女の恋愛に置き換えてみれば、全く見るに耐えないだろう。すなわち、「坂道のアポロン」を彷彿とさせる真面目眼鏡と不良バンドマンという男二人のキャラ構成(関係)にのみ価値が集約されている訳で、それは見る人を選ぶ(そもそも既視感がある)。
BL要素を売りにするにしても、もう少しストーリーに捻りを入れた方がいいのでは。でなければ、この分野の更なる発展はないだろう。作画が良かっただけに勿体無い。