しるまりる さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
少し期待しすぎた
顔のデザインが独特で、スライムが溶けたような。
かわいいといえばかわいい。
観る前に、
文明が崩壊した世界!
軍服姿の少女二人旅!
おもしろそう!
とかってに期待していたのですが、
少し期待しすぎたようです。
けっして悪い出来ではないのですが、
ドキドキしたりワクワクしたりザワザワしたりするような
…心が動かされる展開がほとんどなく。
ひたすら錆びた鉄とコンクリートでできた巨大都市の残骸を旅して、
過去の文明の遺物に遭遇してはこれなんなんだろうねー?
の繰り返しの構図です。
舞台となる巨大都市が、どうも「この世界の人間が造った」という感じがしなく、「物語の作者が創った」感が強いです。
OPとEDの曲はなかなかいい曲だと感じました。
特に特殊ED曲の「雨だれの歌」はいい感じなので、CD購入決定Amazonぽちっでした。
物語はたぶん続いていると思うので、2期があったら今度はもっとニュートラルに観ます。
[追記]
なんか2期ないみたいですね。残念。
あと、この作品の主眼はどうも「哲学性」というところにあったみたいですね。なるほど、たしかに主人公2人でなんかそれっぽいこと毎回言っていたなーと。
でも、僕はそこ深く考えずスルーしていました。
なんでかっていうと、崩壊した世界で主人公2人が得られる情報は極めて少なく、そして偏っています。なので、主人公2人の考察は広がりや深みを見せることなく、想像や妄想を広げたものなのですね。
それでもこちらの世界でも通じるようなもっともらしいことは語られるのですが、それは単に作者のバイパスがかけられているからかなぁと。
例えば、「戦争ってなんで起こったんだろ」「価値観が違ったからじゃなかな」みたいなこと言っているシーンがありましたが、まともに考えちゃうと「いやいや戦争の原因なんていっぱいあるから。資源獲得とか国内の不満そらしとか単純に好きだからとか」ってツッコミしたくなるからスルーすると。
とはいえ、色々と考えるきっかけにするには適した作品かもしれないので、この作品の一番の扱い方って、中学生くらいの子供にさりげなく見せてみて反応を見るとかかもしれないですね。
そんな感じ。