「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(アニメ映画)」

総合得点
86.8
感想・評価
1963
棚に入れた
9971
ランキング
185
★★★★★ 4.2 (1963)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

博士!ラボから煙が出てますよw

遠い将来、もしもアニメを展示するミュージアムが開館したりしたら、
本作は是非とも収蔵して欲しい。
観る度に毎回そう思わされる私にとっては、
芸術が方々に爆発しまくっているアニメ映画。

これまでは特定空間内等に隔離されていた
劇団イヌカレーの異空間設定が至るところに溢れていて
とても幸せな気持ちになりますw

イヌカレーの描写は背景に止まらず、
魔法少女たちの変身、必殺技でもやりたい放題♪
「ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット」の変身シーンより、
アート性の高い変身ヒロイン描画を私は知りません。

こんなネタ、仕込んだのは絶対にマミさんに決まっている!
という私の確信には実は全く根拠がありませんが、
残虐な中にもメルヘンな必殺技が決まったり、
「ティロ・フィナーレ」自走砲?が火を噴いたりしているのを観ていると、
マミさん夢が叶って良かったね♪と労いたくなりますw


個人的にはキュウべぇが何だか可愛いな♪と思ってしまうw
危険な自分に気が付くアブナイ劇場版でもありまして……。

{netabare}要するにキュウべぇたちにとっても未知な、
思春期少女たちの感情エネルギーに対し、
性懲りもなく研究と実験と平和利用(でもないかw)を企てる。
挙げ句、制御不能になった末、主導権を“悪魔”に握られ、
終わりの見えない呪いの後始末等、下僕の如きポジションに転落していく……。

ラストに向けてキュウべぇがボロ雑巾になり果てていく?
これら一連の流れを眺めながら、
大体、先日旅立たれた物理学者も宇宙最大のミステリーは女性などと述べていたのに、
宇宙の維持に少女の希望と絶望の相転移を活用するなどイカれている。

などと、不遜にもQBに説諭するような視点で見下ろしている内に、
人間の好奇心は理不尽と奴は言うけれど、QBの探究心も相当に酔狂で不可解だな。
そんな感じでQBにも人間味?に似た可愛い一面もあるなと思えて来たりw

ただ、私の感情は決してQBを許したとか、萌えたとか穏やかなものではなく、
むしろやっと奴に対して優位から見下せる立場になった。
これで積年の鬱憤を晴らすことができる。ざまぁ見やがれ。
といったQBへの極めてドロドロした怨恨に由来する物かと思われますw{/netabare}


その他、様々なキャラの無念を晴らすことができた気分を味わえる。
ネタの消化の仕方次第では、結構スカッとする新編でもあると思います。


色々と感情も爆発しまくっている取り扱い要注意なハイリスクムービー。
私は理屈では概ね理解できたつもりになっても、心情には想像が追いつかない面もあります。
({netabare} 宇宙の法則を書き換えたいほど人を愛した経験は私にはありませんし……{/netabare})
宇宙の平和のためにも、人の心は無闇に詮索すまい。
特に秋の空な女心を弄ぶのは厳に慎みたい。
私にとっては教訓としても残っている?物語です。

投稿 : 2018/03/18
閲覧 : 605
サンキュー:

51

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