DEIMOS さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
10話は最高傑作。
京都アニメーションということで放送開始から注目を集めていたが、綺麗な画の割に平凡なストーリーのために大して注目を集めていなかった作品。
あらすじは、戦争兵器のように育てられた少女(ヴァイトレット・エヴァーガーデン)が、戦争終結後、手紙の筆記代行者の仕事に就いて、「人間らしさ」を獲得していくというもの。ここに焦点を当てた作品は多くないが、サブストーリーでは、この手の話がごまんとあるわけで、正直、目新しさはない。(ばらかもんとかガルガンディアが近いか?)何より、彼女の造形が、セイバーさん(Fateシリーズ)そのもので、京アニのハイクオリティな画作りがなければ、耐えられなかっただろう。
で、9話まではガッカリしながら見続けて、先日の10話で評価が急上昇。この話だけでも視聴する価値はある。OPEDを大胆にカットして、一切の無駄なく、キャラの魅力と伏線とオチを30分アニメに存分に入れ込んだ。これは、近年のTVアニメ史に残る感動回だ。今後しばらく、ショートアニメの見本のような作品となるだろう。