「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)(アニメ映画)」

総合得点
73.9
感想・評価
167
棚に入れた
1133
ランキング
971
★★★★☆ 3.9 (167)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

コナン初期のような悲しい事件

 勝手な先入観というか、妄想というか、あんまりおもしろくはないだろうなーと期待していなかった。理由としてはいくつかあり、個人的に気に入らない要素がある某かるた作品に影響されたのかなとか、21作目にもなって準レギュラーになりそうな新キャラ出すとか、大人しくコナンメインでやっとけと思っていた。
 10周年、15周年、20周年などの特別なターニングポイントとなりうるわけでもなければ、これと言ったサプライズ要素などもない作品なのに、歴代興行収入1位になったのは不思議だったが、コナン読者視聴者が増えたであろう現代でこのクオリティーの作品をやってくれたからなのかなと思うなかなかの出来だった。
 序盤からクライマックスと言える脱出劇。平次とコナンの助け助けられは良かった。序盤でかるたを取りに戻りに行った女学生に腹が立ったが(行為そのものにではなく、最初から取りに行けばよかったのに、出口直前で戻っていろんな人に迷惑をかけた点)、最終的に腕を骨折して、罰が当たったと自覚していたのでよし。和葉をかるた大会に参戦させる流れの自然さは見事。
 一連の事件にはしっかりとかるたを絡めて、ミスリードも見事。過去と一連の事件の犯人はあの人だけど、あの人は偽装工作をしただけで、事の発端はあの人で、と過去と現在の事件、いろんな人間の思惑が交錯する今作のミステリーは普通に見入った。事の発端となった事件の真相が明らかになり、ある人は憧れた人に勘違いで殺され、ある人は妻を失い罪を重ね、ある人は師匠を失った上に殺されかけ、誰も救われなかったと明らかになった際の悲しさと言ったら、初期のコナンに通じるものがあった。
 そして最後の脱出劇、天国へのカウントダウンを彷彿とさせる爆風を利用したダイブも良かった。
 秀作。

 22弾は安室メインらしいが、あんま好きじゃねーし純黒でも活躍したし、小五郎逮捕というサプライズはあるが、なぜにまた安室感が否めない。

投稿 : 2018/03/14
閲覧 : 326
サンキュー:

3

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