curly さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
すげえよマリーは
すばらしい。
岡田麿里さん初監督ということで正直期待半分不安半分で見に行きましたが、想像をはるかに越える面白さでした。
全然情報を仕入れずにいたためか勝手に恋愛ものだと思い込んでいたので、マキアが赤ん坊のエリアルを見つけたシーンで「そっからか!」ってなりましたが、そっち(親子もの)で本当によかった…(恋愛ものをdisっている訳ではないです)
エリアル(とマキア)の成長過程はいくつかのパートに分かれていますが、そのパート1つ1つに無駄がなく、かといって描写不足でもなく、まさに必要十分。カットの仕方もうまく初見でも自然に物語に入って行けました。
そしてそれらがうまく機能しているからこそのあのラストシーン。泣かざるを得ないです。周りの席のオッサンたちも鼻すすりまくりでした。
当然のごとくリピートしたんですが、2回目はさらに楽しめました。
最初のほうでレイリアとクリムが夜イチャイチャしてるシーン、初回は爆発しろとか思ってましたが、展開を知っているとなんとも儚く、そのまま2人でどっか逃げてくれって念じてました…
クリムかわいそう。最後、娘も一緒に助けてやるって言えればなぁ…
マキアとエリアルに関しても、事あるごとにラストを思い浮かべて泣きそうになれます。2時間涙腺が攻撃され続けます。特にあの約束のとことか、エリアルが1人立ちする際にマキアが涙をこらえてるとことかヤバいです。
はい、これは最低でも2回いくべきですね。
2回目だと固有名詞とかもよりスッと入って来ますし、この映画前半の脇役が成長して(あるいは成長せずに)再登場し物語に関わるケースが多いので、そういうキャラの成長前をじっくり見ることもできますし。
とにかく、最高の映画でした。もっと評価されて(売れて)もいい。長文失礼しました。