ようす さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
この夢、現実とつながっとる。夢の先にあったのは、知らない私の物語だった。
「攻殻機動隊」や「東のエデン」を代表作とする神山健治監督による、
2017年公開のアニメ映画。
代表作のイメージとは雰囲気が異なり、
家族をテーマとした温かな物語となっています。
声優には俳優さんの名が多く、
普段アニメを見ない層も意識したのかなーという印象です。
120分ほどの作品です。
● ストーリー
舞台は岡山県倉敷市。
自動車の改造ばかりしている父と二人で暮らしている
女子高生・森川心羽(もりかわ ここね)。
彼女はいつも同じ夢を見る。
機械産業が盛んな国のお姫様であり、
機械に心を与える魔法が使える女の子・エンシェンとなっている自分の夢。
現実のココネと、
エンシェンとして駆け回る夢の中のココネ。
そんな、2つの世界の物語が並行して
ストーリーは進んでいきます。
ココネが眠ると、
夢の世界へ切り替わる仕組み。
最初は現実とファンタジーの2つの色が楽しめて、
おもしろいな~と思って見ていました。
しかし、だんだんこの2つの世界の住み分けが
うまくいっていないように感じられて…。
特に終盤はごちゃごちゃして
何が起こっているのかがわかりにくく、
一番の盛り上がりのはずであるシーンでは
「もういいや。」と飽きてしまいました。
絵はきれいなのですが、
ストーリーは、うーん…。
最初→わくわく
中盤→おもしろくもないけど、つまらなくもないかなー。
終盤→何してるの?
終盤になるにつれて、
私の視聴テンションは下がってしまいました^^;
「家族の絆」という部分に関しては、
確かにいい話だなーとは思いましたが、
後半のぐだぐだ感に対する疲れの方が勝ってしまいました。
● その他感想
≪ 声優 ≫
岡山が舞台ということで、
岡山弁のキャラが多く登場します。
岡山弁、新鮮でよかったです♪
しかし、声優さんは本職の方が少ないためか、
全体的に聞いていて落ち着かなかったです。
その中で、
ココネのぬいぐるみであり、
夢の中では良きパートナーとして活躍するジョイ(cv.釘宮理恵)だけは、
安定感抜群でしたw
やっぱり本職の方は違いますね。
≪ キャラクター ≫
キャラはエンシェンがお気に入り。
おてんば娘全開です。
海賊風衣装の時の
スカートがはためく感じが好きでした♪
≪ 音楽 ≫
【 主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」/ 森川ココネ(高畑充希) 】
聞くとセブンイレブンが思い浮かぶ。笑
名曲のカバーです。
この曲を聴きながら製作をしていたという、
神山監督の思い入れが強い曲だそうです。
優しい声のカバーで、
お上手でした♪
● まとめ
夢の中での物語。
そんなファンタジーを
メインに据えたかったのかもしれませんが、
肝心の物語の軸は現実世界にあったため、
両者がうまくかみ合わなかったように感じました。
予告を見ると、
とてもおもしろそうだったのだけどなー。
ちなみにこれまで目にしてきた感想では、
「おもしろい!」か「つまらない」の両極端なのですよね。
映画館で見てきた友人は「おもしろかった。」と言っていました。
家族を愛すること、
夢を追いかけること、
夢を信じる事…。
それらを作中で前面に感じることができていたら、
私ももっとこの作品のことが好きになれたかもしれません。