shoratio さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
神山健治らしい現代の表現方法
2020年の東京オリンピックを3日後に控えた夏の日を舞台にした物語。岡山で暮らす昼寝好きの女子高生・森川ココネが繰り返し見る夢をきっかけに、彼女の知らない家族の秘密が明らかになる様子が描かれている。
正直な感想を言うと夢の世界と現実の区別がよくわからず物語を理解するのに苦労した一方で、現代の世界をファンタジーの世界へ表現していた手法は神山監督らしく、個人的に観て楽しかった。現代は東京オリンピック、自動運転技術など現代のトレンドを上手く取り入れた世界観となっている。そして、主人公が昼寝をしているときの世界観は神山監督らしい表現がたくさん盛り込まれている。魔法、国、機械技術は現代の自動運転技術、会社、現代の自動車技術というように。また、夢の中の主人公も実は母親だったとミスリードする描き方もまた監督らしさが現れてるのではないか。ただ、残念だったのは物語の後半部分で夢と現実の区別が曖昧になった件で物語が理解しづらくなった点。結局母親はどのようになくなったのか謎のままである。
作画は綺麗で音楽も良かった。エンディング曲のデイビリーブドリーマーもうまく物語と噛み合っていて良い選曲だと思う。