serius さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：今観てる

10話感想追記

全部観終わってからレビュー書こうと思ってたんだけど９話観て書きたい衝動に駆られて今に至りますｗｗ

このアニメは、超絶作画が話題となっていて、歌も良くて、話も面白いんだけど、いまいちヴァイオレットの無機質な感じに感情移入することができなかった。

実際、僕が好きになるのは手紙を依頼する側の人間であって、それはヴァイオレットと比べて感情豊かで、人間味があるからだった。まあ、ヴァイオレットが「愛してる」を知るお話しだから、そういう見せ方になるのは当然なんだけども。（ヴァイオレットが依頼者の感情に触発されるという図式上、依頼者の感情は伝わりやすくなっている。）

また、各話で依頼者は変わるので、その依頼者次第でその回の好き嫌いが別れる。ちなみに、僕は５話が１番のお気に入り。{netabare}特にEDが流れてからのシーンは凄かった。セリフも良かったし、なにより中島愛と小山さんの声が最高に良かった。{/netabare}

まあ、そんなわけでオムニバスものは（厳密には違うと思うけど）なかなか突き抜けて好きにはならないんだけど、９話は思わず泣かされたよ。。。


{netabare}７話のラストでギルベルトが亡くなっていたことを知って、８話の回想シーン、中佐の言葉からのヴァイオレットの苦悩。
これまでも匂わせるシーンはあったけど、遂にヴァイオレットが自らの過去に直面しなければならない時がきた。

自分は生きていていいのか、手紙を書いていていいのか。少佐がいないのなら生きる意味はないのかもしれない。

そんなどん底のヴァイオレットを救ったのは、仲間からの手紙。
もうここから涙腺緩みっぱなし笑
ヴァイオレットに手紙を書いていてほしい。ヴァイオレットじゃなきゃダメなんだ。そう思ってくれる仲間がいて、依頼者がいる。

スペンサーをはじめ、以前にヴァイオレットの手紙によって、そして彼女自身に救われた人たちの幸せそうな姿が映し出されたのを観て、中佐が言うように、自動手記人形としてやってきたこともちゃんと残ってるんだって。
初めて、その時のヴァイオレットに感情移入できたというか、めっちゃ感情が伝わってきた。

あの演出は反則だって笑　泣くよ～
歌も良すぎてね。

これまでの依頼者たちの描写は、オムニバス形式が最高に活かされた演出だったと思う。
そのキャラが映しだされるだけで、その回の話がどんなだったか思い出されるし、そこからまた前に歩みを進めている彼、彼女の姿からも感じるものがある。{/netabare}

９話をやるためにこのアニメがあるといっても過言じゃないくらい。
そんな話だったし、見事に演出したアニメスタッフも素晴らしい。

これ最終回でもいいくらい。てか、違うの？笑



10話感想
{netabare}9話で最終話並みのクオリティを出してきてこれからの展開がマジで気になってた中でのこの10話。

ズルイよ。。。
さらに本気出してきた。

始まりはまたオムニバス形式で淡々と進んでいくのかなという感じ。

何となく先が読めるような序盤。

からの最後号泣。

アンへの手紙を書いてたってことは予想ついたけどまさか50年分とはね。

アンが成長していく姿と共に読まれるお母さんの手紙のシーンは自然と涙が出てきた。

遠く離れてても見守ってるって正しくその通りだなって。

アンのどうしようもなく寂しくて悲しい気持ちも、お母さんの娘を愛する気持ち、心配する気持ちも全部伝わってきて涙腺決壊したわ笑

そして、最後のヴァイオレット。
アン達と接している時はいつものヴァイオレットで少し柔らかくはなったものの無機質なまさにお人形のようだった。

でも、戻ってきた時に抑えていた感情が溢れ出して、大粒の涙を流してて、

自らの宿命を受け止め、これからの人生の意味を見つけた前回からの変化が見て取れた。

ヴァイオレットが感情を愛を理解することが出来るようになって、悲しいときに泣けるようになったんだなぁと。

今回は、もう胸に沁みまくる話でした。
次回も気になる。{/netabare}