えたんだーる さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
第19話がキー回でした。何かとエヴァを想起させるお話しですね。
アニメとコミックスでメディアミックスを展開しているようですが、基本的なストーリーは両者で大きな違いはないようですね。
ちなみに、マンガは『BLACK CAT』や『To LOVEる -とらぶる-』で有名な矢吹健太郎先生が描いています。
本作では人類の敵である「叫竜(きょうりゅう)」と呼ばれる生命体と戦うために、「フランキス」に登場する主人公のヒロとヒロインのゼロツー、そして同じ13部隊に所属するイチゴ、ミク、ココロ、イクノ(以上、女性)、ゴロー、ゾロメ、フトシ、ミツル(以上、男性)による群像劇っぽいストーリーが進んでいます。
フランキスは巨大人型兵器で、女性の「ピスティル(pistil: めしべ)」と男性の「ステイメン(stamen: おしべ)」と呼ばれる二人一組の搭乗者が必要で、それぞれが搭乗者となる資質を持ちかつ相性みたいなものが良くないと動かないという代物のようです。
フランキス各機の個体名称がストレリチア、デルフィニウム、アルジェンティア、ジェニスタ、クロロフィッツと植物由来であることや搭乗者のピスティル、ステイメンという呼称から花はストーリー上の何かの鍵になる可能性はありますね。
本作は「ロボットアニメ」と評されることも多いようですが、フランキスの動作の仕組みや構造は作中で明らかにされてはおらず、また人のような目玉が描かれてそれが見開いたり瞬いたりする描写があることから、フランキスはメカニカルなロボットではなく、エヴァンゲリオンのような「巨大人造人間」的なものなのかもしれないなあと思いながら観ています。
ストーリー開始早々から居住可能な都市以外の生態系は壊滅的であるような描写があり、また最近の回では作中世界と我々の現実世界との間の常識の齟齬や文化の変質が描かれる場面が増えており、ロボットアニメというよりはSF的な興味で視聴モチベーションが上がってきています。
最終回まで面白いと良いなあ…。
2018.5.27追記:
第19話:「ネルフ、誕生」を想起させる回でした。作品世界のいろいろなことが判明するキー回! いやあ、面白くなってきたけどみんな切らずに観てるかな…?
2018.7.9追記:
最終回(第24話)を視聴終了。序盤での想像は当たったところもあり、まったく想定できなかった点もあり。「文化の継承」という観点では、いろいろと考えさせられるところもあった良作だったと思います。
個人的にはわりと楽しめたのですが本作品が世間にウケたかどうか、それは知らない…(笑)。