tag さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
心をえぐられる深いアニメ
SEXメタファーとかに惑わされてはいけない。
これは「生きるとかは何か」についての物語だ。
ヒロイン以外のメインキャラたちは最初から消耗品で遅かれ早かれ死ぬ前提の存在だとはっきり提示されている。そして、徐々に彼ら自身もそれを認識していく。ただ一人、死を運命づけられていないヒロインはというと(見た目はともかく)紛れもない「怪物」だ。
だが、アニメの性で本当に全員死亡して終われるわけがない。
彼らは救われなくてはならないわけだ。
そのためには「世界の仕組み」を覆す以外に方法はない。
無情な世界の秩序を維持するためだけに作り出されたメインキャラたちが、世界を変える方に回った時、世界は彼らに牙を剥くだろう。
その時、彼らはどうやって勝ち残り、世界を変えるのだろうか。
それが楽しみだ。
このアニメを見て、未来少年コナンを思い出した。あれも子供たちが壊れてしまった世界の秩序を取り戻す物語だった。
このアニメのメインキャラたちにとってのハイハーバーがこの世界のどこかにも存在してくれることを祈っておく。
13話を見ての追記:
いよいよ話は佳境に。一見、せっかく和解したイチゴとゼロツーの対立が深まっているように見えるが、いつか彼女たちは本当の敵が「この世界」だと気づくだろう。その時がこの物語の本当の始まりだ。グレンラガンやキルラキルで世界を変える/救う若者たちを描き切ったトリガーが作る以上、そうなるに決まっている。
最終話見て
子供たちが過酷な運命から解放される、という筋書きは予想だ通りだったものの、VIRMが出てきてからはちょっと話の方向性がおかしくなった。アパスは宇宙空間(真空)で口きいていたし(笑)。さいご、SFじゃなくファンタジーになっちゃったのはとても残念でした。最後までSFの構えを崩さないでほしかった。