おいちゃん さんの感想・評価
3.9
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
こんなに面白かったのか
※文章の終盤にラストを記載しているのでお気をつけ下さい。
10年以上前にゲームのロボット大戦で知ったが、
絵が古臭くて見ていなかった。
最近、たまたま観る機会があり、先程最後まで
観終わった。
絵はやはり古さを隠し得ないが、戦艦やロボットの
描き方などは細かくて凄いと感じる。
昆虫とロボットの融合もとてもうまくいっていて、
作中『うぉぉ!!かっこいい!!』と内心、何度も
叫んだほどだ。ボチューンの曲線・・・(ウットリ
後は、OPが毎回聞いてしまうほどにカッコイイ所と、
世界観が気に入っている。
特に、『海と陸の間にあり、輪廻する魂の休息と
修練の地』なんて設定、よく子供向けのアニメに
詰め込んだものだなと思う。
※ wikiによるとオスカー・ワイルドの『水の子』に
出てくるらしい世界観らしい。
反面、物語については富野作品に多い未熟な大人が
多く登場し、ドロドロとした政治や人間関係が続く。
話数が多いせいか中だるみが多く、必要性を感じない
話しも有る為か、離れる人も多そうだ。
{netabare}
最後は総力戦による潰し合いと、女王による浄化の光で
敵味方が全滅(主人公、ヒロイン含む)して話しが
終わっていく。魂の休息の地であるバイストン・
ウェルに戻るともとれるが、あまりにも救いが無く、
悲しすぎる。
唯一の生き残りとして、ミ・フェラリオ(妖精)が1体
残るが、それも地上の人達にバイストン・ウェルの事を
伝えた後、人知れず行方不明となってしまうというのも
悲しい・・・。
幼いキャラクターとして描かれていたので、そのナレー
ションが流れると共に心がエグられる感覚になった。
ほんと辛い・・・。
{/netabare}
総評としては、全体的にカッコよくて夢があって、
本当に好きな作品となったが、物語の面だけはなんとか
ならんかったんか。