sherlock さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
別れと孤独を知った母親の強さの秘密…それは子供というヒビオル
※久しぶりにこの気持ちを書き残したくなったので書きます!!
元々は見る予定がありませんでしたが
たまたま時間ができたので一切下調べなしでこの作品を観に行きました
そしてびっくりしました
いや~まさか{netabare}こんなに泣くとは
泣きすぎて頭痛いです{/netabare}
この作品の良さは絵ももちろんだがストーリー設定だと思う
簡単にあらすじを説明すると、
「別れの一族」と呼ばれるイオルフの少女マキアが赤ん坊と出会い
子供の成長と共に時間が流れながら彼女がどう変わっていくかというお話であるが
この作品を通してまず感じたのは
{netabare}『母親の愛情は何物にも代えられない純粋で深いものだという事である』{/netabare}
自分の人生や命を犠牲にしてでも守りたい気持ち…
相手に忌み嫌われても絶対に変わることのない気持ち…
一緒にいるだけで幸せだと感じられる気持ち…
これらの感情が凄く感じられる作品である
そして大事なのは
{netabare}どんなに子供が離れていても母親は子供の事を一番に考えていること{/netabare}
エリアルがマキアを毛嫌いして、距離を置いても
マキアはエリアルのために人生を捧げ、エリアルの幸せを願っていた
エリアルが自分の居場所を見つけ、自立した姿を見た後にマキアが去っていくシーンは
喜びと寂しさが混ざりあい何とも表現し難い感動を抱いた
母親と子供の関係には必ずしも血が繋がっている必要はない…
{netabare}子供と過ごしたかけがえのない時間が母性を育み、
大変な思いをしながら一生懸命育ててくれたことに子供が感謝する{/netabare}
親子にはこの事実だけで充分なのだと改めて感じることができた
さらに、この感動をより強くしてくれたのは
マキアがイオルフという民族だということ
数百年の寿命をもつことで時代に取り残され、
変わりゆくものを見ることがどれだけ孤独で辛いことなのか、
そして周囲の人間の思惑と戦わなければいけないのかを考えさせられた
子供が親よりも先に亡くなってしまうことがどれ程辛い事なのか
親になってみないとわからないがきっと生きる意味を失ってしまうぐらいの喪失感なのだろう
バロウが最後に言った言葉
{netabare}【別れとの出会いを探しに行こうか】{/netabare}
この言葉には出会いがあれば必ず別れがあり、
喜びと哀しみは表裏一体だと教えてくれている気がした
は~い、という事でとても真面目な話になってしまいましたが、
この作品は{netabare}「ラシーヌのお腹の虫がこちょこちょ」としたくなr…じゃなくて笑
{netabare}マキアにとってヒビオルの中心はエリアルで
最後のマキアの「いってらっしゃい」に込められた複雑な想いを是非感じて欲しいので
興味がある方はぜひ一度観てみてはいかがでしょうか(*'▽'){/netabare}{/netabare}