イムラ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
架空の原風景
<2018/3/1初投稿>
背景がしみじみ綺麗。
せつなさとか郷愁とか。
でも、なんか作り物めいた気もします。
例えばふらいんぐうぃっちとかは
「あー弘前確かにこんな感じ」
とか思ったり。
なのに本作はこんなにリアルなのに空想めいた感じがします。
とか思ってたら、調べたら架空の村なんですね。
舞台、つまり聖地とかない。
舞台がないってことは、
どこの生まれの人であっても郷愁を感じてしまう。
それって凄いことなんじゃないかな。
ちなみに私の最大の郷愁ポイント。
エンディングで4人がお風呂入ってるとこの直前。
お風呂の外側、積まれた薪〜お風呂の窓明りが映るんですが。
これがドンピシャ。
小さい頃、たまに泊まりに行った母親の実家のお風呂が脳裏にフラッシュバックしました。
(母の実家はさらにさらに田舎、というか山の秘境でした)
匂いの記憶が一番残ると言いますが、真っ先に匂いを思い出しました。
少し腐った薪と土の匂い。
別名「ウ○コの臭い」
アニメで臭いまで刺激されたのはあんま記憶にないかも。
いくつか子供の頃思い出してしまうようなエピソードもありました。
(以下、軽いネタバレです)
例えば、
{netabare} 夜、布団の中でお化けを怖がる小鞠を「お化けなんかいるわけないじゃん」と馬鹿にしていた夏美がふと「え?お化けが居ないとしたら人は死んだらどうなるの?真っ暗になっちゃうの?」とか考え出して怖くて眠れなくなるところ。{/netabare}
例えば、
{netabare} 元旦に真っ暗な部屋で1人寝てたれんちょんが、初日の出見に行こうと年長者が玄関でガサゴソ立てた音で目が覚めて起き出し自分も連れてけ、とせがむところ。{/netabare}
どちらも私も思い当たる記憶があります。
こういう、どこにどう反応するかのポイントは人によって違う。
そういう作品なんでしょうね。
だからみんなの原風景なんだと思います。