たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
やはり「感情」重視
人の感情を表現するためにSF設定やキャラクターを設定しているので、やはり岡田麿里さんは脚本家としては一流だと思う。テーマがはっきりしているので制作側も快く引き受けてくれる。
構成も実に見事。。というか、少女漫画的な「感受の揺れ動き」とそのドラマを俯瞰で見る視点としてメタフィクションを取り入れ、現実的な視点で少女漫画を批評する視点も入っている珍しい作り方をしている。
SFとしては佳作といったかんじですが、設定を膨らませて「さよならの朝に約束の花をかざろう」を作っているので確実にキャリアアップしているのと、恐らくは「あの花」や「ここ叫け」のようなドラマよりも、彼女自身はファンタジーやSF作家的な素養を感じ、ロマン主義文学と文化人類学、科学などに興味を持っているみたいなので意外に頭脳派。
虚淵玄さんのような教養主義、設定重視だが、虚淵さんとは違ってきちんとキャラクターに血が通っているので地に足がついている。
確実に腕が上がっているので、今後とも非常に気になる作家だと思います。