「プラネテス - ΠΛΑΝΗΤΕΣ(TVアニメ動画)」

総合得点
90.7
感想・評価
3122
棚に入れた
15608
ランキング
50
★★★★☆ 4.0 (3122)
物語
4.3
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

@ねみゅ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

過大評価だと感じた

○舞台や世界観はおもしろい
 宇宙開発によるスペースデブリに焦点を当てながら宇宙で暮らす人々を描く設定は非常にリアリティがあり面白い設定だと思った。そのデブリを回収する必要性や宇宙開発そのものの是非をよく考えさせられた点はさすがNHKだと思う。

○キャラ設定
 このアニメが過大評価だと思う最大の理由が「敵の方が正論を振りかざしていること」に他ならない。主人公は紆余曲折しながらもその実は超がつくほど浅い考えを繰り返しわがままを突き通そうとしながら結局「みんな繋がってるんだ」なんていうありきたりな結論で自分の暴走を省みずいいように収まった感じをつくりだそうとしているが、やったことは自分勝手でしかない。
 また、ヒロインもヒロインで「愛」なんていうものを終始乱用するだけ乱用してまったく深みもくそもないまま私は分かってます感をだして終わり。一体なにをどうしたかったのかがまったく不明。宇宙に来た理由も主人公を好きになった理由も何もかもが浅すぎて世界観をぶち壊した。
 その主人公やヒロインの浅すぎる考えによりさらに引き立ったのが、敵役の宇宙防衛戦線組のハキムやクレアの主張。手段は褒められたもんじゃないが「国際的格差」「宇宙開発は先進国同士のみが利益を享受する」といった内容は確かにそうだと納得できる。現在も紛争を行っているような地域がこれから先、宇宙にたどり着くのはいつになるのか。その前に既に宇宙で研究をしている先進国が先進国同士で協定なり条約なりを結んで早い者勝ちを狙うのはゆうに想像できる。主義主張が全うなだけに主人公側が不釣合いで悪目立ちする形となった。せめて、主人公かヒロインのどちらかが宇宙防衛戦線の考えに心揺らぐシーンでもあればまだよかったが、お互いがお互いの主張をドッジボールみたいに投げつけるだけ投げつけた結果があれ。

○そもそもデブリ屋はどこにいったのか
 物語はデブリを中心に行っていくかと思いきや、結局①デブリ屋②木星③宇宙防衛戦線がバラバラで動いてバラバラなまま終結した。物語の結末にしては何の達成感もなくハッピーエンドにしたてようとしたわりには後味が悪すぎる。

○結局のところは
 ここのサイトの評価は高すぎる。過大評価といわざるを得ない。もっと主人公とヒロインがまともであれば評価は妥当となるだろうが現状ではありえない。題材が面白いだけに非常にもったいない。

投稿 : 2018/02/27
閲覧 : 522
サンキュー:

3

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