nloveY さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
前言撤回
1期だけなら名作かもと思いました
というタイトルで当時レビューを投稿しました。
今回のレビューは進撃の巨人をパートで分けず全体のレビューとして認識してください。
私は原作未読でアニメのみを追っかけていて見返すようなことをしなかったので結果、この物語の複雑さについていけずストーリー、方向性、楽しみ方、様々な点でミスリードしてしまいました。
一週間に一度アニメを視聴しなおかつ期を跨ぐ毎にさらに時間が空く視聴方法におおよそ向いていない作品でした。
本作の素晴らしい所は、 {netabare}物語の本質に気付かせず視聴者に敵を"誤認"させ続けたことだと思います。{/netabare}
{netabare}最初は巨人、次は国。
何度も何度も敵は何か、悪は何かを頭の中で整理しました。
神視点で観ている視聴者ですら何度も同じ間違いを繰り返しました。
それぞれが異なる信念を押し通す限り、敵は消えない。
最初から悪など存在しない。あるのは譲れない正義と譲れない正義との闘いだと教えられたようでした。{/netabare}
普段一方向からの善悪で考え慣れてる人間が一度立ち止まって人として何が正しいのかを考えるきっかけを与えてくれる数少ない作品だと思います。
引用 {netabare}コルト「皆の中に悪魔がいるから世界はこうなっちまったんだ」
ガビ「じゃあ、どうすればいいの」
コルト「森から出るんだ、出られなくても出ようとし続けるんだ」{/netabare}
さらに引用 {netabare}The Final Season ED2「悪魔の子」
同じ形 同じ体温の悪魔{/netabare}
現実世界もそうなんだと思います。生きていれば様々な敵が現れ、心を揺さぶってくると思います。そんな時、{netabare}内側(自分)の悪魔{/netabare}を見つめ直し冷静に物事を考えることを心がけようと思いました。