藤乃 さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
四月は君の嘘
中学生ピアニストとヴァイオリニストが互いの才能に共鳴し合い成長する姿を描いた作品。
作画はすごくキレイです。最初の演奏シーンは鍵盤を弾く指の動きまでリアルで期待したのですが…
思ったより演奏シーンが少なく、さらに指の動きが端折られたり、静止画が使用されていてがっかりしました。
OP:Goose house「光るなら」は盛り上がるアップテンポな曲ですごく良かったです。
作中の演奏音楽も良いですが、キャラごとの特徴を感じられないし、これといって印象に残らないかなぁ。
音楽の扱いが雑で選曲にあまり意味がなかったり、曲のバックグラウンドの説明が不足しています。
クラシック音楽を扱うのであれば、「のだめ」のように曲からいろいろと引き出さないともったいないです。
よくある設定やベタなストーリーで先が読めるし、同じ心理描写が繰り返され、ワンパターンな展開が退屈。
恋愛に関しても進展が遅く、キャラがずっとうじうじ悩むばかりで、かなりイライラします。
しかも登場人物の心理描写がほぼモノローグによるもので物足りない…
音楽を扱う作品なら、言葉無しに音楽とアニメーションで表現してほしかった。
たまにキャラの心理展開に脈絡がなくて、理解できないシーンも多かったです。
キャラクターは中学生のわりに大人びていて違和感を感じます。高校生設定だとしっくりきたかなぁ…
感動を煽ろうとするポエミーなセリフの数々には辟易です。
結局、作品の主題が音楽なのか、恋愛なのか、人の死なのか見えてきませんでした。
泣けるアニメと評判ですが、「あの花」と同じく作品全体に深みがない薄っぺらな作品でした。