ヒロウミ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
幼少期に聞き慣れた音と青春期の友情は胸を容赦なく強く握る
淡い色と懐かしい鼓動の音は心地よい母の温もりのメロドラマ。
平昌五輪を連れと見ていてブリジストンのCMの曲が流れて知ったかぶりして有名なふるーいどっかの国の曲やで~と吹かしつつ調べたら小林亜星だったんだ!ワロチワロチとYouTubeで流したら何故か次の動画がこの作品の文化祭でのセッション。あーこの漫画見たことある~って事で深夜アニメ慣れさせるために視聴決定!
文化祭のシーンは放送時に見たことがあったのだが大体酔っぱらってんだよなぁ。ノイタミナって金曜放送だっけ?
ストーリーはまさに少女漫画の青春期のラブストーリー。キザなセリフ、期待通りの展開と構成ですね。ただ、私はそれが退屈で苦手だったりして少女漫画原作はあまり見ない。何よりキャラデザが媚びを感じずにはいられなくてぶるぶるしちゃうんです。
かなりのアレルギーの強い作品でありながら不思議とこの青春ストーリーを楽しめた。4人と周りの人間の日常はひたすら目立たない色に溢れてキラキラした奇跡も全てを覆す魔法もない緩やかな人の変化が描写されていたからであろう。それに添えられた音楽は淡い色に深みを作り更には派手な色よりも躍動を与えてくれる。
中学校に入る前までうちのラジカセにはレコードプレイヤーが付いていて寝る前によく聴いてました。さながら子守唄のようなものでしたね。そう、知識が無くてもジャズって楽しませてくれる力があるんですよね。
そしてこの作品も演奏シーンは実に素晴らしかった。アニメとしての派手な演出は無いのですがキャラクター描写から感じる躍動感は十二分にあり、そこから脳に響く音楽はイヤホンで見たかった~!音楽はやっぱり良いね!
ずば抜けて美描写でもハイパーリアルでも無いが手書きのようなボヤけた背景とこのストーリーはしっくりハマりまた良い味をだしてました。
比較的序盤からリッちゃんの垢抜けてない田舎臭さと乙女の脆さにメロメロでした。声優さんたちの長崎弁上手いっすね!11話での病院のシーンでは心熱くならざるおえない!が、最終話は足りないぞぉ!物足りないぞぉぉぉぉぉ!リッちゃん幸せにしたってや~!おやじさん、リッちゃん含めた4人のセッション見せてくぅれよぉぉぉ!などなど。1クールで終わらせるにはもったいない作品でした。
親友と2年ぶりに通信してしまう懐かしさに溢れたこの作品。ピカピカギラギラ光らない物語、優しく光る彼らの姿にほんわか癒された。この作品はぜひ音響の整った環境で視聴してみてください。ジャズの魅力にハマるかもよ!
便乗ですが私も映画「セッション」は劇場で観ましたよー!こちらは才能のガチな殴り愛と言ったところ(誤字ではない)。やっぱ音楽と劇場の親和性はサイコーデース!